山道踏みしめ、喜びかみしめ 朝日連峰夏山開き

雪渓が見られる大朝日岳(左)と小朝日岳=朝日町

 朝日連峰夏山開き安全祈願祭が16日、朝日町の鳥原山(1430メートル)山頂付近にある朝日嶽神社で行われた。大勢の登山愛好家らが雪渓が残る大朝日岳や小朝日岳などを堪能し、無事故を祈願した。

 登山者は朝日鉱泉、古寺鉱泉などから入山し、4時間ほどかけて鳥原小屋を目指した。同町の白滝から入山するコースで登山者はブナに囲まれた山道を一歩一歩踏みしめた。標高1100メートル付近は視界が開け、淡いピンク色のヒメサユリが並び、多くの登山者が癒やされていた。

 安全祈願祭には約80人が出席。寒河江山岳会の工藤正年副会長(68)は「残雪の山並みで涼を感じる。苦労して登って良かった」と爽やかな笑顔を見せていた。

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