トレッキーによるコスプレ披露も!「スター・トレック:ディスカバリー」フィナーレ記念イベント、ファン熱狂の一夜に

会場に集まったトレッキーたち

東京・原宿の東急プラザ原宿「ハラカド」の7階屋外スペースで6月16日、「スター・トレック:ディスカバリー (シーズン5)」フィナーレ記念のトークショーとレセプションパーティーが開催され、シリーズの大ファンであるという丸屋九兵衛(万物評論家)、☆Taku Takahashim-flo / block.fm)、佐藤大(シナリオライター)が登壇。パーティーでは、TakuによるDJパフォーマンスの中、コスプレ姿などで集まった200名の「スター・トレック」ファンが、作品にちなんだフードなどをつまみながら、ファン同士の交流を楽しんだ。

「スター・トレック:ディスカバリー」は「スタートレック」の生みの親、ジーン・ロッデンベリーの息子であるロッド・ロッデンベリーが脚本・製作チームに参加した「スター・トレック」実写ドラマシリーズ。100年の沈黙を破って動き出し、連邦との戦争が勃発したクリンゴン帝国の宇宙艦隊の士官が、反逆の汚名を背負って戦いの渦中へ向かう様を描く。会場には、登壇した3人の私物の「スター・トレック」の雑誌やおもちゃなどのお宝も展示された。

Takuは冒頭、「(映画は)何が好きなのってよく聞かれたんですけど自分はずっとトレッキー(スター・トレックファン)だったので、『スター・ウォーズ』がめちゃくちゃ流行っていた時は後ろめたさを感じちゃうようなところがありました……」と照れ笑いで自己紹介。「『スター・トレック』の話をしたくてもなかなかする機会がない。だから今日『スター・トレック』がどれだけ素晴らしいかということをみなさんと話ができたら」と感慨深げな表情で話す。

父親が同シリーズのファンだったそうで、「小さい頃からずっと見ていると、体に染み付いていくというか……」と幼少期を回顧。「『スター・トレック』ってシーズン1がだいたい面白くない」とハマるまでに障壁があったこともユーモアを交えつつ明かし、「最初は『うーん』ってなったんだけど、一年見ていたら、だんだん『深いなぁ』って。さらに『スーパーチャンネル』(現スーパー!ドラマTV)で一日、2話ずつくらい放送されているのを見出すと、そこからどんどんはまって行ってしまって……」とファンになった経緯を振り返っていた。

トークとDJで会場を盛り上げた☆Taku Takahashi

14日~16日の期間限定で開催された「Paramount+ Weekend」は、3日間の累計来場者数が約15,000人を記録。そんな大盛況のイベントのトリとしてDJパフォーマンスを行ったTakuは「スター・トレック:ディスカバリー」をイメージした選曲でDJをスタート。会場ではロミュランエール、クリンゴン・ブラッドワイン、ウォーフのプルーンジュースなど、作品にちなんだドリンクや、ハンボーガー、士官風味にマリネした紫キャベツなど、やはり作品をモチーフとしたフードが用意された。

会場に駆け付けたファンの中にはコスプレを楽しむ姿も見られ、シリーズ劇に登場するトリル人をモチーフとしたコスプレで来場した女性は、自身のファン歴を「90年頃からだから30年くらい」と紹介し、「『スター・トレック』のイベントというだけですごく貴重な機会。『スター・トレック』という単語だけで飛びついてここにきました。日本で『スター・トレック』が好きという人はなかなかいない。こういうところに来ると、仲間がいるなと思って嬉しい気持ちになります」と感想を述べる。

また、別の女性ファンも「楽しいです。前から『スター・トレック』が好きで、丸屋さんのSNSもフォローしたりしていたんです」と笑顔を見せ、トークショーでかなり深いところまで「スター・トレック」を掘り下げていた丸屋の話についても、「7割くらいわかりました。またこういうイベントがあったら来たい。こういうリアルな『スター・トレック』イベントは貴重なので」と話していた。

Qのコスプレで来場した男性ファンも「楽しかったです。『スター・トレック』のファンがたくさん集まっていて、すごくありがたいイベントです。事前のトークショーでもみなさんの好きなエイリアンの話が聞けてよかった」と感想を述べていた。(取材・文:名鹿祥史)

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