新喜劇で女優・戸田恵子が大暴れ、西川忠志を制し全力ギャグ

吉本新喜劇の座員・西川忠志の入団15周年記念公演『感謝』が6月16日に「なんばグランド花月」(大阪市中央区)でおこなわれ、西川とプライベートで親交の深い女優・戸田恵子がゲスト出演。盛大に開催された2時間の新喜劇公演でおなじみのギャグを披露し、会場を大いに沸かせた。

吉本新喜劇・西川忠志の入団15周年記念公演『感謝』より(6月17日・大阪市内)

■ 周りの制御も押しのけ…戸田が全力ギャグ披露

何もないステージで西川や座員による本格的なダンスから、リアルタイムで「花月うどん」のセットが出来あがっていくという、これまでに見たことのないオープニングからスタートした同公演。おなじみのBGM後の最初のシーンでは父・西川きよし、母・ヘレン、妹・かの子の西川ファミリーがシークレットゲストとしてさっそく登場し、豪華メンバーで話が進んだ。

物語の中盤に「スナック レモン」のママに扮して登場した戸田は、スナックのホステス役の浅香あき恵、山田花子のギャグを体当たりで披露。さらに「その先はやらない方が・・・」と心配する西川を制し、島田珠代の「パンティーテックス」までやり切り大爆笑をかっさらった。

ギャグだけでなく、その後のシリアスなシーンでは持ち前の演技力で会場を静寂に包み、松浦真也のギターの伴奏でアンパンマンのマーチを歌って盛大な拍手を受けるなど、大活躍だった戸田。終演後のカーテンコールでマイクを受け取ると「憧れの舞台についに立ててこんなにうれしいことはない。若い女優がたくさんいるのに私を呼んでくれて心から感謝」と公演タイトルになぞらえてコメントした。

吉本新喜劇・西川忠志の入団15周年記念公演『感謝』より(6月17日・大阪市内)

その後の囲み取材で西川は、現在一人芝居のツアー中で多忙を極める戸田の出演に触れ「オファーをしたときには『正直今回は花束を持って駆けつけるくらいしかできないわ』と仰ってたんですが、僕がどうしてもとお願いすると『忠志のためならやるわ』って」と出演交渉の裏側を明かした。

これには同席した島田も「そんなこと仰ってる方にあれだけやらせたん!?かわいそうですよ!」と驚きを隠せず、同じく同席したすっちーは「上品なんだけどおもしろい、ええもん見せてもらいました」とコメントした。

取材・文・写真(一部)/上地智

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