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JR広島駅(広島市南区)の南口に乗り入れる路面電車の新ルート「駅前大橋線」の建設で、市は16日深夜から17日未明にかけて、駅前の巨大な高架橋の取り付け工事をした。景観は一夜にして大きく変化。完成後は、駅前通りと建設中の新駅ビル2階の間を広島電鉄の路面電車が高架で行き来するようになる。
駅前交差点を車両通行止めにし、約90人が作業した。橋桁は長さ約43メートル、幅約10・5メートル、重さ約250トン。駅前大橋側から自走式の台車に載せて約50分かけて27メートル進め、駅ビル側の橋脚上に仮置きした。
近くの歩道では150人を超える市民が見守った。東区の会社員村中裕貴さん(48)は「ボリューム感のある橋で景色ががらっと変わった。開通すれば駅と市中心部が今よりも近く感じられそう」と声を弾ませた。
工事では、橋桁を17日深夜から18日未明にかけて橋脚に固定。今後は高架部259メートルのうち、駅前大橋から橋桁までの盛り土区間などの作業をする。
駅前大橋線は広島駅―比治山町交差点間の1・1キロ。稲荷町交差点で八丁堀、紙屋町方面とつながる。市が広電に建設工事を委託している。