昨季のオールプロ選出を逃したブロンコスCBサーテイン二世、「課題があることは分かっている」

デンバー・ブロンコスのパトリック・サーテイン二世【NFL】

デンバー・ブロンコスのコーナーバック(CB)パトリック・サーテイン二世は昨シーズン、2年連続のプロボウル出場を果たした。

一方で、2年連続のオールプロ選出とはならなかった。サーテイン二世は自分がないがしろにされたとは感じておらず、むしろ昨年のパフォーマンスは自分の期待値にも達していなかったと認めている。

現地14日(金)、サーテイン二世は『The Jim Rome Show(ザ・ジム・ローム・ショー)』で次のように語った。

「自分がないがしろにされたと言うつもりはない。自分が掲げた基準に見合った結果を出せたか? と、どこかで必ず自問自答しなければならない。その点において俺は去年、目指していたようなレベルでプレーできていなかった」

サーテイン二世はブロンコスで過ごしてきた3シーズンで、全体9位指名選手としての期待に十分応えてきたと言えよう。絶好調だった2022年には粘り強い守備が評価され、プロボウルとオールプロに初めて選出されるという栄誉に浴した。24歳のサーテイン二世は、これまでに出場した50試合でインターセプト7回とパスディフェンス36回、タックル187回を記録している。

2023年のサーテイン二世は、ブロンコスのディフェンス全体と同じように、素晴らしい成績を残した前年に比べて精彩を欠いていた。

『Pro Football Reference(プロ・フットボール・レファレンス)』によるディフェンスの採点で、昨シーズンのサーテイン二世の評価は17.8ポイント下げて69.0だった。相手クオーターバック(QB)にキャリア最低となる60.2%のパス成功率と85.5のパサーレーティングを許し、カバレッジでは最初の2シーズンの合計5回を上回る6回のペナルティを犯している。

ブロンコスは被得点で27位、被ヤード数で29位につけ、両方とも2010以来最低の順位となった。

それでもサーテイン二世はブロンコスにとって最も信頼のおけるコーナーバックであり、ランカバーでも相変わらず頼りになる選手だった。しかしながら、ブロンコスの8年にわたるレギュラーシーズン敗退に終止符を打つには、サーテイン二世のさらなるレベルアップは欠かせないだろう。

特にセーフティ(S)ジャスティン・シモンズがチームを去った今、5年目オプションを行使され、ブロンコスとあと2年間の契約が残っているサーテイン二世がセカンダリーのリーダーを担うことは疑いの余地がない。

ブロンコスがシーズンのどこかの時点で新人クオーターバック(QB)ボー・ニックスを先発に起用する可能性が高い中、チームの行く末はサーテイン二世率いるディフェンス陣にかかっていると言っても過言ではないだろう。

「まだ課題があることは分かっている」と言うサーテイン二世は、次のように続けた。

「去年は自分にとって最高の年ではなかった。選手として、また自分の基準としても、満足のいく年ではなかった。プロボウルに出場できたのは大きな成果だけど、重要なのはオールプロに選ばれることだと思っている。最終的に周りが注目するのはそこだ」

周りはチーム全体の成功にも注目するだろう。7月下旬にトレーニングキャンプが始まるとともに、サーテイン二世がオールプロレベルに復調できれば、チームの成功に大きく貢献できるだろう。

【R】

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