ハロプロの新グループ名は“ロージークロニクル” 薔薇色の歴史をつむいでいってほしいと願いを込めて

ハロプロ研修生の定期公演〈Hello! Project 研修生発表会 2024 6月「リリー」〉が、6月16日(日)に東京・Zepp DiverCityにて開催されました。

公演には、総勢19人のハロプロ研修生が参加。グループ初の〈研修生発表会〉出演となったゲストのモーニング娘。’24のパフォーマンスや共演曲なども含め、全19曲を披露しました。

また、この日、MCを務めたまこと(シャ乱Q)の進行のもと、ハロプロ研修生ユニット’24の新メンバーとして島川波菜、相馬優芽の加入が発表。さらに、島川と相馬の参加で9人組となったハロプロ研修生ユニット’24のデビューに向けたグループ名“ロージークロニクル”も発表され、会場を驚かせました。

ロージークロニクルとしてのステージ出演は、7月13日(土)にスタートするハロー!プロジェクトメンバー総出演のコンサートツアー〈Hello! Project 2024 Summer ALL OF US「ベガ」〉、〈Hello! Project 2024 Summer ALL OF US「アルタイル」〉からとのこと。

[オフィシャル・レポート]

ハロプロ研修生が9日及び16日に、定期公演『Hello! Project 研修生発表会 2024 6月「リリー」』を両日とも昼夜2部制で開催。東京・Zepp DiverCity(TOKYO)で行われた16日の昼公演では、グループデビューを控えるハロプロ研修生ユニット’24の新メンバーとグループ名を発表した。

公演には、総勢19人のハロプロ研修生が参加した。松原ユリヤ、小野田華凜、橋田歩果、村越彩菜、植村葉純、吉田姫杷、上村麗菜からなるハロプロ研修生ユニット’24の7人、2023年3月に加入した河野空愛、牧野永愛、林仁愛の3人、そして、2024年2月に加入した島川波菜、浅野優莉花、宮越千尋、西村乙輝、相馬優芽、大坪茉乃、吉田光里、杉原明紗、服部琉愛の9人は3月の定期公演での初パフォーマンスを経て、今回が初のフル参加となった。

グループ初の「研修生発表会」出演となったモーニング娘。’24は、ゲスト参加でステージを盛り上げ、憧れる先輩たちのパフォーマンスにハロプロ研修生も熱視線を送った。オープニングBGMを受けて、沸き立つ客席を前に19人のハロプロ研修生が華やかに登場。微笑みながらの「情熱スパークル」ではクラップで観客との一体感を高め、つばきファクトリーの「スキップ・スキップ・スキップ」を軽快に歌い上げた。まこと(シャ乱Q)の進行によるMCで、メンバーが笑顔で挨拶。直後、ハロプロ研修生ユニット’24の新メンバーとして島川、相馬の加入が発表されると客席から驚きの声が上がった。

心境を問われた相馬は「初めて『メンバーになります』と言われたときにすごくビックリして、固まって何も言えなかったんですけど、今、先輩方と一緒にパフォーマンスするんだなと思うとすごく楽しみです」と伝え、島川は加入を知らされてから「ずっと夢みたいだなと思いながら毎日を過ごしていて、こうやってみなさんの前に立って、やっと実感が湧いてきています」と想いを明かした。

さらなるサプライズとして、ハロプロ研修生ユニット’24のデビューに向けたグループ名「ロージークロニクル」も発表。合わせて、ステージのスクリーンにはロゴが投影され、まことが「『薔薇色の』そして『希望に満ちた』『幸せいっぱい』という意味を持つ『Rosy(ロージー)』と、できごとを年ごとに記した歴史書である『年代記』を意味する『Chronicle(クロニクル)』。いつまでも語り継がれるような、薔薇色の歴史をつむいでいってほしいという願いを込めて名付けられました」とグループ名の由来を解説した。

そして、9人組グループ「ロージークロニクル」としてのステージ出演は、7月13日にスタートするハロー!プロジェクトメンバー総出演のコンサートツアー『Hello! Project 2024 Summer ALL OF US「ベガ」』、『Hello! Project 2024 Summer ALL OF US「アルタイル」』からと報告。観客は声援と拍手で、新グループの前途を祝した。

サプライズ発表の続いたMCが終わり、ステージでは梅雨どきにちなむ「雨」をテーマにした歴代曲のパフォーマンスを展開する。メンバーの組み合わせも多彩に、小野田・植村・吉田(姫)・宮越・相馬・大坪はスマイレージの「初恋の貴方へ」、上村・河野・服部は℃-ute(鈴木愛理)の「通学ベクトル☂」で躍動。松原・橋田・村越・林・島川・浅野・西村・吉田(光)・杉原はJuice=Juiceの「愛・愛・傘」で温かな笑みを浮かべ、ハロプロ研修生ユニット’24は℃-uteの「悲しき雨降り」を情熱的に歌い上げた。

ハロプロ研修生に代わり、ステージに立ったモーニング娘。’24は8月14日発売の最新シングルから、曲中で“最強で悪いか!”と強く訴えかける「最KIYOU」を披露。幕間のMCでは、ハロプロ研修生出身の牧野真莉愛、羽賀朱音がグループでのデビュー以前を振り返った。

牧野(真)はハロプロ研修生時代に「よく三つ編みしてるイメージがあったんですけど、最初は二つ縛りだったんです」と回想し、その後の公演で「『髪型を変えよう、どうしよう』と思ったときにできる髪型が三つ編みしかなくて、三つ編みが誕生しました」と秘話を明かした。

羽賀は当時、ハロプロ研修生のイベント「実力診断テスト」で「緊張しすぎて鼻血を出して、出番に出られなくて。ちょっと後(の出番)で出させてもらったぐらい、もう弱々だったんです」と振り返り、現在、ハロプロ研修生として活躍するメンバーは「本当に可愛くてキラキラ、パワフルにパフォーマンスしている姿がすごくカッコよくて、私達の力にもなっています」と称賛した。

MC終盤で「モーニング娘。も研修生に負けないぐらい、フレッシュに頑張りたいと思います」とリーダーの生田衣梨奈がつぶやくと、ステージと客席が笑い声に包まれる一幕も。パフォーマンスへ戻ると空気は一変、グループの歴代楽曲「HEAVY GATE」「The 摩天楼ショー」「わがまま 気のまま 愛のジョーク」で、貫禄を見せつけた。

MCでは、5月に開催した「Hello! Project 研修生発表会 2024 ~春の公開実力診断テスト~」で表彰されたメンバーのソロパフォーマンスを控えて、受賞メンバーがその後の成長や変化などを語った。

「実力診断テスト」で審査員を務めたハロー!プロジェクトOGの稲場愛香と小片リサによる「稲場愛香・小片リサ賞」を受賞した西村は、ご褒美として「ハロー!プロジェクトのTシャツがほしい」と母親にねだり「昨日、(6月27日にBEYOOOOONDS及びハロー!プロジェクトを卒業する)山崎(崎の正式表記は「たつさき」)夢羽さんの卒業記念のTシャツが届きました」と報告。受賞後の努力を問われると、ハロー!プロジェクトのDVDを見て「表情とリズムの取り方を研究しています」と明かした。

審査員、ファンの投票により最優秀のベストパフォーマンス賞に輝いた林は、受賞直後は実感がわかなかったが、のちに「動画を見返して『自分、取ったんだな』と思えて、自分を誇らしく思います」と回想。今は「先輩のパフォーマンスを見て、自分に取り入れるところはしっかり取り入れて、自分のパフォーマンスに繋げられるように頑張っています」と近況を伝えた。

ソロパフォーマンスとなり、「実力診断テスト」で審査員を務めたまことによる「まこと賞」を受賞した相馬は、つばきファクトリーの「妄想だけならフリーダム」を力強く披露。同じく審査員を務めた歌唱指導の上野まり子から「歌唱賞」を与えられた吉田(光)は、モーニング娘。'23の「Wake-up Call~目覚めるとき~」で勇ましい表情を浮かべ、林はJuice=Juiceの「プラトニック・プラネット」を堂々と歌い上げた。

ここからは、顔ぶれも多彩なステージを展開。ハロプロ研修生ユニット’24は疾走感ある最新のオリジナル曲「未来ハジマリ」で息の合ったパフォーマンスを繰り広げ、「Hello! 生まれた意味がきっとある」を笑顔で披露した。

モーニング娘。’24のハロプロ研修生出身メンバーである小田さくら・牧野(真)・羽賀・横山玲奈は、ハロプロ研修生ユニット’24らと共に「Crying」を披露。グループの出番では“ストレート”の髪型でステージに立っていたが、この曲では“ツインテール”姿で登場した牧野(真)、羽賀はデビュー以前を思い起こさせるソロの歌声も響かせた。

モーニング娘。’24に所属するハロプロ研修生北海道出身の山崎愛生(崎の正式表記は「たつさき」)は、小学6年生と中学1年生のメンバー5人で構成されたハロプロ研修生の“年少組”と力を合わせて、ハロプロ研修生北海道 feat.稲場愛香の「ハンコウキ!」で躍動。ハロプロ研修生の19人は、BEYOOOOONDSの「ニッポンノD・N・A!」でパワフルに立ち回った。

MCを経て、ステージのラストを飾ったのは出演メンバー総勢32人で盛大に歌い上げたモーニング娘。の「みかん」。パフォーマンス中にはモーニング娘。’24、ハロプロ研修生のメンバーがペアを組んで目を合わせ、最後は全員で元気よく「ありがとうございました!」と感謝を伝えて終幕した。

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