B王者・広島がBCLアジアで3位に、退任のミリングHC「選手たちと彼らの努力をとても誇りに思っている」

今季最終戦に勝利し、広島がアジア3位に

6月15日、アラブ首長国連邦・ドバイで初の開催となったFIBA 主催「バスケットボール チャンピオンズリーグ アジア(BCLアジア)」が最終日を実施。今季のBリーグ王者の広島ドラゴンフライズは3位で大会を終えた。

グループフェイズを2勝1敗の2位で終えた広島は、決勝トーナメント準決勝でアル・リヤディ(レバノン)に89-121で敗戦。3位決定戦に回り、グループラウンドで敗れているシャーダリ・ゴーガン(イラン)と対戦した。1Q、広島は山崎稜が4本の3Pシュートを沈め、9点のリードを作ったが、2Qシャーダリ・ゴーガンに追いつかれて43-42と1点差で後半へ。その3Qは山崎に加えて、ドウェイン・エバンスがダンクに3Pシュート、フリースローと得点源に。64-56で迎えた4Q、残り2分半でまたも3点差に迫られてしまった。しかし、ここで中村拓人が3Pシュート、スティール、レイアップとステップアップ。81-76でリベンジし、3位になった。

クラブをBリーグ頂点に続いてアジア3位に導き、今季で退任となるカイル・ミリングHCは「選手やスタッフを含めて全員が、自分たちがやっていることを信じて、日々成長し続け、B.LEAGUE 2023-24シーズンチャンピオンとBCLアジアでの3位入賞で1年を終えることができました。選手たちと彼らの努力をとても誇りに思っている」とコメント。またエバンスは「長いシーズンだったと思う。コーチがシーズン前から複数の目標を掲げて今シーズンを開始したが、その全てが達成できたと思う。BCLアジアを3 位で終わることができたことも含めて、全体的に非常に素晴らしいシーズンだったと感じている」と語った。

また、今回の3位という結果について、Bリーグの島田慎二チェアマンからは「広島ドラゴンフライズは日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2023-24 終了後も、B.LEAGUE AWARD SHOW 2023-24や、広島でのメディア対応、スポンサー様へのご挨拶等の合間をぬって大会に向けて準備をしていただきました。初の国際大会で手探りなことも多い中、B.LEAGUE、そして日本を代表して戦って3 位と言う結果を残したことは日本の誇りです。ゆっくり休んで、今回の経験も力に変えて来シーズンも活躍してくれることを期待しています」とコメントが発表されている。

なお決勝はアル・リヤディが、アル・アハリ・ドバイ(アラブ首長国連邦)を122-96で下して優勝。アジア代表として、今年下半期で開催予定のFIBAインターコンチネンタルカップ2024に出場することが決まった。

■3位決定戦

※この原稿は月刊バスケットボールWEB()に掲載されたものです

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