米債券ETFに大量の資金流入 今年は過去最高も

Suzanne McGee

[14日 ロイター] - 投資家は、米国の債券上場投資信託(ETF)に積極的に投資し続けており、現在のペースが続けば2024年の資金流入は過去最高を記録する可能性もある。

モーニングスター・ダイレクトの調べによると、米債券ETFは年初から13日までに1090億ドルの買い越しとなった。今年1年間の資金流入は2500億ドルと、2020年に記録した2100億ドルを抜く可能性があるとモーニングスターはみている。

運用資産で見ると債券ETFはETF全体の18%に満たないが、年初からの資金流入では29%を占める。

ここ数年の米連邦準備理事会(FRB)の利上げを背景に、債券利回りは急上昇し、利息収入を求める投資家にとって債券ファンドの魅力が増している。

FRBが利下げに近づくようだと、投資家の債券ETF買いはさらに増える可能性がある。iシェアーズ債券ETFのグローバル共同責任者、スティーブン・レイプリー氏は13日、「間もなく大量の資金が押し寄せる可能性がある」と述べた。

モーニングスターによると、今月初めからの債券ETFの買越額は149億1000万ドルで、ETF全体の45%を占めている。

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