パリ五輪で輝け「出水の星」 女子マラソン・一山麻緒選手を応援する会が発足 PVや支援金計画「官民一体で」

一山麻緒選手の活躍を願い発足した応援する会のメンバー=14日、出水市の出水中央高校

 鹿児島県出水市出身で、パリ五輪女子マラソンに出場する一山麻緒選手(27)=資生堂=を応援する会が14日、地元で発足した。レースがある8月11日午後(日本時間)にパブリックビューイング(PV)を企画するなど、「出水の星」の活躍を願い、準備を進めていく。

 一山選手は、西出水小学校、出水中学校、出水中央高校を出た。初マラソンだった2019年3月の東京で、日本女子トップの7位。20年の名古屋ウィメンズで日本歴代4位の2時間20分29秒で優勝した。

 東京五輪で代表入りし、日本勢4大会ぶりの入賞となる8位に入った。23年10月のパリ五輪日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」は2時間24分43秒で2位となり、2大会連続の五輪出場を決めた。

 応援する会は、母校の教職員や指導者、一山選手の父剛(たけし)さん(56)の職場の仲間、実家がある鹿島自治会の住民、市職員ら約30人で実行委員会をつくり、発足した。

 メンバーは14日、出水中央高に集まり、活動内容を確認。レース当日にマルマエホール出水(文化町)でパブリックビューイングを実施するため、周知方法や当日の進行などを話し合った。一山選手の活動の手助けになればと、市民らに支援金を募る計画もある。

 実行委員長の伊藤浩樹県議(59)は「官民一体で後押ししようと発足した。当日は市民だけでなく市外からも来て、みんなで一緒に応援しましょう。一山選手にはメダルを目指して頑張ってほしい」と期待した。
 パブリックビューイングなどの問い合わせは、出水中央高・山下秀雄教頭=0996(62)0500。

パリ五輪女子マラソンに出場する一山麻緒選手
パリ五輪女子マラソンに出場する一山麻緒選手

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