メルセデスベンツ『ウニモグ』から派生、堅牢シャシーが世界の軍用車両のベースに…フランス防衛・安全保障展示会出展へ

メルセデスベンツの「FGAシャシー」

メルセデスベンツは、6月17日(日本時間同日16時)にフランス・パリで開幕する防衛・安全保障展示会「ユーロサトリ」に、軍用車両向け車台「FGAシャシー」を出展する。ダイムラートラックが6月7日に発表した。

日産 GT-R、北米向け生産を10月に終了...最終限定車「スカイライン・エディション」発表

メルセデスベンツは、装甲兵員輸送車(APC)のための戦術的シャシーとして、FGAシャシーを開発した。この「保護された上部構造用シャシー」は、総車両重量9.5トンから14.8トンの装甲戦術軍用車両の基盤となる。多くの国際的な軍用特殊車両メーカーが、この『ウニモグ』から派生したシャシーを使用して軍用車両を製造している。

FGAシャシーの主な特徴は、その高いオフロード性能と堅牢性だ。さらに、広範なサービスとスペアパーツの供給、そしてメルセデスベンツの特殊車両エンジニアによるサポートとアドバイスも受けられる。

14.8トンの特別シャシーの駆動系には、最大出力336hpの6気筒OM 926型ディーゼルエンジンが搭載されており、アリソン3500自動変速機(6速)と組み合わされている。このシャシーは、機械的、電気的、油圧的、空気圧的なインターフェースを備えており、さまざまな上部構造に対応できる。

FGAシャシーの導入により、軍用車両の設計と製造において新たな可能性が広がることが期待される。特に、オフロード性能と耐久性に優れたこのシャシーは、過酷な環境下での運用に適している。

© 株式会社イード