猛暑にチリン、2000個の涼 京都の山寺で「風鈴まつり」

アジサイの花が入った「花風鈴」など約2千個が涼しげな音を奏でる風鈴まつり(宇治田原町奥山田・正寿院)

 京都府宇治田原町奥山田の正寿院で「風鈴まつり」が開かれている。能登半島地震復興支援として水引で作った風鈴やアジサイの花が入った「花風鈴」など約2千個が境内を彩り、風に揺れて涼しげな音を奏でている。

 境内には地域住民たちが飾り付けた伝統工芸品の「江戸風鈴」や47都道府県の「ご当地風鈴」、ひょうたんの形をしたものなどがつるされている。被災地の復興を願い、能登地方の水引を編んで作った色とりどりの約40個も並ぶ。

 久野村観光住職(65)は「風鈴の音色で心を癒やして涼を感じ、楽しんでほしい」と話す。

 9月30日まで(8月17日は拝観中止)。午前9時~午後4時半。水引風鈴を販売し、売り上げを後日被災地に寄付する。花風鈴は7月上旬からは「ヒマワリ」、9月は「コスモス」が楽しめる。拝観料が必要。問い合わせは正寿院0774(88)3601。

能登半島地震の復興支援として、能登の水引で作った創作風鈴

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