「木刀持って後ろからぶち破る」役場職員が“カスハラ”でうつ病に 8時間にわたる暴言…50代男を書類送検 愛媛・伊方町

2023年3月、愛媛・伊方町の町役場の職員が50代の男からカスハラを受けた。「木刀持って後ろからぶち破ってもいいぞ」と脅迫され、職員はストレスによる「うつ病」と診断され退職。警察は男を脅迫などの疑いで書類送検した。

「毎日のように恥かかしてやろうか」…男が悪質クレーム

2023年3月、愛媛・伊方町の町役場の男性職員が、男から暴言や悪質なクレームを受けた“カスハラ”の音声が記録されていた。

その音声には、「木刀持って後ろから、ぶち破ってもいいぐらいだぞ」などと、脅迫めいた男の言葉が記録されていた。

ことの発端は、2023年1月、男が町から借りたバスについて「ガスくさい」などと男性職員などにクレームを入れたことだった。

男はその対応に不満を持ったのか、「お前の部下かなんか知らんけど、兄ちゃんらの前で毎日のように恥かかしてやろうか。(俺は)なんにも痛くもかゆくもないぞ」などと話し、男性職員にカスハラを行うようになったのだ。

約8時間にわたり暴言…男性職員はうつ病に

さらに、男の暴言は続き 「今更お前の『すみませんでした。私が悪かったです。ごめんなさい』そんなもの聞く耳なんかとうにない。ボケ!」と職員に対して暴言を吐いた。

こうした暴言が、午後9時半から翌朝の午前5時半ごろまで、約8時間に渡り続けられたという。

その後、男性職員は過度なストレスによる「うつ病」と診断され、2023年8月、役場を退職した。男性の親族は、警察に男を告発し、警察は5月、脅迫などの疑いで50代の男を書類送検したという。
(「イット!」 6月14日放送より)

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