イングランドの“前進”を監督実感 引いた相手にもぎ取った1点「多くのプレーに満足」

イングランドが1-0でセルビアを撃破【写真:ロイター】

セルビアに1-0で勝利

欧州選手権(EURO)は現地時間6月16日にグループリーグC組の初戦、イングランドとセルビアの試合が行われ、MFジュード・ベリンガムの決勝ゴールでイングランドが1-0の勝利を収めた。イングランドのギャレス・サウスゲート監督は英公共放送「BBC」に「多くのプレーに満足している」と話している。

イングランドは前半13分、中盤でボールを持ったベリンガムが右サイドへ展開するとそのままスルスルとゴール前へまで進出。右サイドから中央に入ってきたボールに合わせて先制ゴールを奪った。

一方で特に後半はセルビアに際どいシュートを放たれる場面も多かった。イングランドもFWハリー・ケインのヘディングシュートがクロスバーに当たるなど追加点のチャンスもあり白熱。ボールポゼッションやシュート本数もほぼ互角だったゲームだが、最終的にはベリンガムの一撃が決勝点になった。

サウスゲート監督は試合後に「彼らは強いチームだ。我々は少し苦しむことを余儀なくされたが、それは我々にとって本当に良いことだと思う。ペナルティーエリア内での守備にはとても良いものがあった。多くのプレーに満足している。後半は思うようにボールをキープできなかったが、勝利はとても重要だ」と話している。

また、「ゴールを決める自信はある。下がっている相手にチャンスを作り出すのは簡単なことではないが、我々はそれをできた。ボールを持っていない時に苦しむことになったが、それは今週に多くの時間を使ってきたことでもあり、前向きに捉えている。その部分について、先週よりも大きな成長が見られた」とも話し、初戦の内容にも満足しているようだ。

今大会限りでの退任を示唆しているとも報じられるサウスゲート監督だが、2021年開催だった前回大会では決勝まで進みながらイタリアにPK戦で敗れた。若手にPK戦のキッカーを任せたことには多くの批判もあったが、今大会ではイングランドを初優勝へ導くことができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)

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