ジーン・シモンズ、エース・フレーリーとピーター・クリスに「厳しくしなかったことを後悔」

薬物やアルコールに溺れたことがないというキッスのジーン・シモンズ(B)は、オリジナル・メンバーのエース・フレーリー(G)とピーター・クリス(Dr)がそれらの問題を抱えたとき、もっと厳しい態度を取らなかったことを後悔しているという。そうしていれば、彼らは最後までキッスのメンバーでいられたかもしれないと考えているそうだ。

シモンズは『Backstage Pass』のインタビューで、この50年間で起きた出来事の中で、もし過去に戻れるのであれば、異なる対応をしたいと思うことはあるかと問われると、こう答えた。「思い返すと悲しいよ。あとから言うのは簡単だがな。俺は、エースとピーターにもっと厳しくしなかったことを悲しく思っている」

「エースとピーターは…、このバンドの始まりに対し、ポール(・スタンレー)と俺と同じくらいの功績がある。あの絆に疑いの余地はない。ふたりとも独自の声を持ち、ユニークな性格だった。彼らは、その後の50年や55年、俺らと共にあり、努力の成果を楽しむべきだった。だが悲しいことに、そうではなかった」

身から出たさびだと苦言も呈したが、残念に思っているのは確かなようだ。

キッスのラスト・ツアー<End Of The Road>は、2019年1月から2023年12月までの約5年間(*パンデミックにより中断された時期あり)で250公演が開催されたが、フレーリーとクリスが参加することはなかった。

Ako Suzuki

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