誰かが20年程前に放ち…特定外来生物「ブラックバス」増加 女神湖で駆除目的の釣り大会「生態系、環境を守る」

6月16日、長野県立科町の女神湖で、ブラックバスを釣って駆除するイベントが開かれた。大会には県内外から100人が参加した。関係者は「生態系、環境を守るきっかけになれば」としている。

生態系が変化、水質悪化を招く

釣り上げたのは特定外来生物に指定のブラックバス。普段、釣り禁止の立科町の女神湖で駆除を目的にしたブラックバスの釣り大会が開かれた。

20年ほど前、誰かが放ったブラックバスが増えことにより、トンボの幼虫・ヤゴが食べられて減り、生態系が変化、水質悪化を招いたとされている。

「生態系、環境を守るきっかけに」

そこで15年前にも地元の観光協会がきれいな湖を取り戻そうと釣り大会を企画したが、再びブラックバスが増えてきたという。

信州たてしな観光協会の渡辺岳志さんは「このイベントを通して生態系を守ることとか、環境を守ることのきっかけになればいい」と話した。

普段、女神湖は釣り禁止だが、大会には県内外の100人が参加した。

参加者は「湖をきれいにするため、こういうことをやるのはいい」、「地元の人にも貢献でき、こちらとしてもバス釣りできるところが少なくなっているので、ウィンウィン」などと話し、積極的に取り組みに協力した。

参加者は本数や総重量でバス釣りの腕を競いあった。

(長野放送)

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