【ボート】岡山の有望株・藤原碧生に注目だ これからまだまだ成長していく

 6月にデビュー2回目の優勝を決めた藤原碧生

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 今年3月から児島担当になってまだ3カ月、まだまだ慣れないことも多いが、ここでは“同期”と筆者が勝手に思っている地元の藤原碧生(24)=岡山・129期・A2=を紹介したい。なぜ同期と思っているかといえば、担当になって初めての開催とほぼ同じ時に開催されていた浜名湖のルーキーシリーズで藤原がデビュー初優勝を飾ったからだ。この結果を知ったときに、すごくうれしく、親近感を感じた。

 藤原は2021年11月の児島でデビュー。デビュー3節目となる12月の徳山で早くも初勝利を挙げている。選手になろうとしたきっかけは、「まともに就職するのは難しいと思っていたし、就活することがだるい」からだそうだ。ボートレースには全く興味はなかったが、兄がボートレーサー養成所を受験していたから知っていた。

 デビュー初優勝の時は1号艇で堂々と逃げ切ったが、「まさかできるとは思っていなかった。でもこんなに早くにできたし、めちゃくちゃうれしかった」と顔をほころばせる。改めてここまでを振り返ると、「うまくいかなかったことの方が多い。F2を経験したときはしんどかったし順調ではなかった。でもこの課程で成長できていればいいなと考えている」と前向きに成長を遂げているようにうかがえる。

 6月には地元児島で初めてそして通算2回目の優勝を、コンマ05のトップSを決めて4コースまくりで鮮やかに決めた。だが「Fは切らない。S遅れもしない。エンジンが良くない時に、しのげるようにならないといけない」と満足はせず前を見据える。当面は「ヤングダービー」に出場することを目指し、さらなる躍進をしていく。(児島ボートレース担当・黒岡浩二)

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