不調を感じてもギアはいじらず 今季2勝目を挙げた岩井明愛の優勝セッティング

不調を感じてもギアはいじらず(撮影/中野義昌)

◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(16日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)◇曇り(観衆3588人)

3打差を追って最終日を出た岩井明愛が9バーディ、1ボギーの「64」で回り、通算13アンダーで逆転優勝をした。2週前の海外メジャー「全米女子オープン」から思い通りに飛ばないドライバーショットに悩まされていたが、最終日のフェアウェイキープ率は71.4%(10/14)。少しずつ微調整をしながら研ぎ澄ましてきたショット力が実を結ぶ今季2勝目となった。

ショットの不調にギアで調整して修正する選択肢もありながら、岩井のクラブセッティングは今季初Vを挙げた5月「リゾートトラスト レディス」から変更なし。「今年始まる前に合宿したタイのときは同じクラブで良かったので、(原因は)自分の体の使い方かなって」とひたむきにトップからバックスイングにかけて起きる違和感と向き合ってきた。

基本的にクラブは「あまり替えない」タイプ。選手によっては定期的にヘッド交換を行うウェッジでさえ、国内開幕戦の時から替えてない。用具契約を結ぶヨネックスのウェッジ「EZONE W501」は同社特有の技術「マイクロコンベックスフォージド」を導入しており、フェース面の溝と溝の間にある3本の微細な凸のラインがスピンを利かせている。

優勝争い終盤の16番はバンカーからチップインバーディを奪い、18番もバンカーからワンピン近くに寄せてバーディを奪った。ロフト角58度のウェッジは大活躍した一本なだけに、「錆びたり、削れてスピンが入らないときは替えます」。まだ交換のタイミングではないようだ。

今シーズン使い続けているロフト58度のウェッジ(撮影/中野義昌)

<最終日のセッティング>
ドライバー:ヨネックス EZONE GT Type-S ターコイズブルー(9度)
シャフト:REXIS KAIZA(レクシス カイザ)-M(長さ45.5インチ、重さ50g台、硬さS)
グリップ:パルマックス

フェアウェイウッド:ヨネックス EZONE GT(3番14.5度、5番18度)<2024年モデル>
シャフト:REXIS KAIZA(レクシス カイザ)-M (重さ60g台、硬さS)

アイアン:EZONE GT(6番)
シャフト:REXIS KAIZA(レクシス カイザ)-i(重さ80g台、硬さS)

アイアン:EZONE CB511 Forged(5番~PW)
シャフト:NSプロ 950GH neo(硬さS)

ウェッジ:EZONE W501(50、54、58度)
シャフト:NSプロ 950GH neo(硬さS)

パター:テーラーメイド スパイダーツアーX

ボール:ダンロップ スリクソン Z-STAR XV

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