「32歳で全盛期に戻ると誰が想像した?」宇佐美貴史、完全復活か。ブラジルメディアも感嘆「柿谷と同じ運命を辿るかに見えた」

ガンバ大阪は6月16日、J1第18節で柏レイソルと本拠地パナソニックスタジアム吹田で対戦。2-1で勝利し、リーグ戦4連勝を果たして3位をキープした。

鮮やかに先制点を叩き出したのが、頼れるエース宇佐美貴史だ。開始15分、ウェルトンからペナルティエリア左でパスを受けると、切れ味鋭いキックフェイントでDFを翻弄。フリーになったところで、冷静にゴール右に流し込んだ。

レジェンドの遠藤保仁氏(現G大阪コーチ)から栄光の7番を受け継いだ32歳は、2発を叩き込んだ前節の湘南ベルマーレ戦(2-1)から2戦連発で、今季7点目となった。近年はゴール数が減少していただけに、完全復活の様相を呈している。

日本代表復帰を求める声も上がるなか、地球の裏側ブラジルのメディアも大絶賛だ。『globo』は「宇佐美がガンバ大阪のリバイバルを牽引」と題した記事で、「32歳の元日本代表が全盛期さながらのプレー」と伝えている。

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「2019年に欧州から復帰して以来、静かなシーズンを送っていたストライカーは、2023年に控えとなり、一時は宿敵セレッソ大阪のレジェンドであり、類まれな才能を持ちながら、悔しい去り方をした柿谷曜一朗と同じような運命を辿るかに見えた。

ガンバ大阪は今シーズンのJリーグにおけるサプライズの1つだ。昨年は厳しいシーズンを送ったが(降格が1チームで救われただけ)、ダニエル・ポヤトス監督が続投すると、今年は無敵のサッカーを展開し、タイトル争いにまで加わっている」

同メディアはさらに復活の要因も分析。「背番号7のキャプテンは完全な自由を与えられ、時に10番、時に偽9番として機能。宇佐美は自分中心にチームが整ったことで、ガンバ大阪の最後のJリーグ優勝に貢献した2014年以来のプレーレベルに戻っている」という。

「現在、リーグ最高のパフォーマンスを見せており、最後までそのレベルを維持すれば、MVPに選ばれる可能性もある。32歳の彼が全盛期の輝きを取り戻すとは誰が想像しただろうか。30歳を過ぎてから全盛期を迎えた家長昭博を彷彿とさせるキャリアの復活である」

かつてバイエルン・ミュンヘンにも在籍した青黒の至宝は、愛するクラブを10年ぶりのJ1制覇に導けるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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