【オールスター名場面集➀】鮮烈なデビューを飾った日本人MLBプレーヤーのパイオニアが先発投手に大抜擢

1994年に起きたストライキの影響により、約1ヶ月遅れで開幕を迎えた1995年シーズン。1人の日本人投手が海を渡り、名門・ドジャースで鮮烈なメジャーデビューを飾ると、オールスター・ゲーム(ASG)では先発投手に大抜擢され、圧巻のピッチングを披露した。

「マッシー」こと村上雅則のメジャーデビューから約30年。近鉄(現オリックス)から、ドジャースとマイナー契約を結んで海を渡った野茂英雄が、前年のストライキの影響で開幕が遅れるなか、開幕直前にメジャー契約を結び、開幕ロースターに名を刻んだ。

約1ヶ月遅れで開幕を迎えたシーズン、5月2日(日本時間3日)に「トルネード」がベールを脱いだ。ジャイアンツ戦に先発してメジャーデビューを飾ると、5回を被安打1、無失点、7奪三振と圧巻のピッチングを披露。瞬く間に「トルネード旋風」を巻き起こし、7月のASGではナ・リーグの先発投手に抜擢された。

7月12日、レンジャーズの本拠地(当時)ザ・ボールパーク・イン・アーリントンで行われたASGで、ランディ・ジョンソン(マリナーズ)と投げ合い、2回を被安打1、無失点に抑え、ア・リーグを代表する強打者から3つの三振を奪ってみせた。

日本人選手初のASG出場。しかも、ナ・リーグの代表として名誉ある先発投手を務めた野茂は、全米から注目を集め、日本人初の新人王にも輝いた。

野茂の衝撃的なデビューから29年。今年のASGは奇しくも29年前と同じレンジャーズの本拠地(現在は2020年開場のグローブライフ・フィールド)で行われる。今季のMLBで鮮烈なデビューを飾った、カブスの今永昇太をはじめ、日本人投手がテキサスで行われるASGで再び先発のマウンドに立てるのか。その答えは、7月17日に明らかになる。

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