充実装備なのに低価格を実現したシステムヘルメット!リード工業の「レイゼン」は、便利な機能が満載で快適

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ヘルメット、バイクカバー、グローブなどバイク関連用品を製造している「リード工業」。ヘルメットは1965年から製造していて、長い歴史を持つメーカーでもある。最近はビンテージスタイルのフルフェイスヘルメット「RXシリーズ」が人気を博しているが、その人気はスタイルのよさだけではなく、耐貫通性や衝撃吸収性などの試験や、無作為抽出による抜き打ち検査など、厳格な品質管理のもとで製造された確かなクオリティにもある。

そのリード工業は、チンガードを開閉でき、インナーシールドも装備したシステム(モジュラー)ヘルメット「REIZEN(レイゼン)」をラインナップしている。すでに多くのツーリングライダーから厚い支持を得ている「レイゼン」だが、これまでシステムヘルメットを使用したことがなかったライダー視点で紹介しよう。

写真:長谷川 徹
メーカー:リード工業

リード工業『REIZEN』の公式サイトはこちら!## 予想以上に軽い被り心地で、フィット感も良好

チンガードを開閉できるのが、レイゼンの大きな特徴。操作性がよく、スムーズに開閉できる。

筆者はバイク歴39年になるが、これまでシステムヘルメットを購入したことはなかった。それはチンガードの開閉システムで重量増となり、装着感も重いと想像していたからだ。しかし、実際にレイゼン(Mサイズ、約1700g)を着用してみると、普段使用している国内メーカー製シールド付きオフロードヘルメットのMサイズ(約1670g)と変わらない装着感だったことに驚いた

レイゼンのMサイズを着用。帽体は大きめだが、装着感は軽く、ホールド性もいい。「空力を重んじつつも奇をてらわない正統派デザイン」としているのも特徴だ。

これはレイゼンが、「重心バランスを適正にし、フィット感を向上させることで重さを感じにくく」設計された効果だろう。頭頂部とのフィット感がよく、適度なホールド力がありながら、締め付けられる痛みがないのも好印象だった。

サイドシェル下部は、外側に向かった逆Rをつけたデザイン。帽体の開口部を広げたカットとすることで、着脱しやすくなっている。## 快適性を高める機能を満載。操作性もいい

市街地から高速道路を使って郊外へ。街乗りとショートツーリングでレイゼンの使い勝手をチェックしてみた。

一般的なフルフェイスヘルメットよりも、レイゼンのチンガードは前方に突き出た形状となっていることもあり、口元も広くなっていて息苦しさを感じなかった。そのチンガードの前面には開閉式のマウスシャッター、上部にはブレスガードが設置され、シールドの曇りを軽減している。

マウスシャッターは下方へスライドさせることで走行風を取り入れ、シールドの曇りを防ぐ。グローブのままで操作しやすい。ブレスガードはシールド裏面への呼気の吹き出しを防ぎ、曇りを軽減する。

そのシールドは歪みがなく、視界もクリア。素材は強靭さに定評があるポリカーボネイト製だが、さらにハードコートを施してキズが付きにくく、紫外線の98~99%を削減するUVカット仕様にもなっている。

クリアな視界は周囲の状況を確認しやすく、ライディングのしやすさとしても感じられる。ただUVはカットされているとは言え、日差しはクリアに透過してくるので、ライディング中にまぶしさを感じる時もある。しかし、そんな時はスモークカラーのインナーシールドが視界確保に貢献してくれる。帽体左側のレバーをスライドさせることでインナーシールドの出し入れができ、そのレバーはグローブのままでもスムーズに操作できる。走行中つねにクリアな視界確保に貢献するシールドとインナーシールドが、個人的にはレイゼンでいちばん便利な機能に感じられた。

インナーシールドは、帽体左側にある赤いレバーをスライドさせて出し入れする。グローブのままでも操作しやすい。またインナーシールドはメガネと干渉しなかったが、メガネの形状によっては干渉することもあるだろう。メガネライダーはその点も試着して確認しておきたい。

インナーシールドの開閉レバーと干渉せずに、インカムを帽体にセットできた。また帽体内側の耳まわりには、インカムのスピーカーを収納しやすいφ42mmのイヤーホールも設定されている。

シールドは道具を使わず、左右のボタンを押すだけで着脱できる新設計のホルダーレスとなっていて、風切り音も低減するという。またチンガードの下側には、あご下からの風の巻き込みと風切り音を軽減するチンカーテンも標準装備されている。

まずはシールドを完全に閉じ、マウスシャッターとエアインテークも閉じた状態で走り出してみた。シールドと帽体との密閉性も高く、あご下からの風の巻き込みも感じられない。そこからスピードを上げていくと、50km/hを超える辺りから風切り音が大きくなり、高速道路での100km/h巡航ではさらに大きく聞こえた。試しにマウスシャッターとエアインテークを開けてみたが、風切り音に変化はないように感じた。この風切り音は一般的なフルフェイスヘルメットより大きく感じたが、それはチンガードの形状が影響しているのだろう。それでも、ジェットタイプやオフロードタイプよりは風切り音はかなり抑えられていて、ストレスを感じるレベルではなかった。

またエアロダイナミクス設計された帽体は走行風によるリフトを抑えていて、高速走行中にヘルメットが振られたり煽られたりする挙動がなく、疲労を低減する被り心地だったのは好印象だ。

チンガード下部に標準装備されるチンカーテン。赤いボタンはチンガードを開けるリリーススイッチ。帽体上部前面に設置されたエアインテークは開閉式。グローブのままでも確実に開閉できる形状になっている。エアインテークで取り入れた走行風はメッシュ内装を通り抜け、帽体上部後方のリアダクトから排出される。

エアダクトを開けることで帽体内に走行風を取り入れ、ベンチレーション(換気)効果が発揮されるが、その効果は30km/hくらいからハッキリと体感できる。走行中は前頭部から後頭部にかけて空気が流れていき、清涼感のある被り心地で快適だった。風切り音は感じたが、走行中に息苦しさがなく、走行風による帽体の振られもない。さらに装着感の軽さもあり、街乗りはもちろん、ツーリングでも快適なヘルメットになっていると思った。

すぐに開放感が得られるオープンチンガードシステム

ヘルメットを脱がず、すぐに水分補給ができるのはかなり便利だ。

オープンチンガードシステムでチンガードを開ければ、ジェットタイプのような開放感が得られる。ヘルメットを脱がず、すぐに水分補給ができるのはかなりに便利に感じられた。それでいてチンガードを閉じれば、フルフェイスタイプと同等の安全性も確保できる。さらにレイゼンはインナーバイザーも装備し、西日などのまぶしさから視界を確保できる。

チンガード下側にあるリリーススイッチを押しながら、チンガードが止まる位置まで上げる。チンガードは重さを感じずに開閉できるほど操作性は良好だ。

あご紐は一度アジャスターで調整しておけば、次からはラチェット式バックルでワンタッチで開閉できるようになる。あご紐にはバイクのヘルメットホルダーに固定できるDリングも装備。また、ヘルメット内装はメッシュ素材で熱や蒸れを軽減。ヘルメット内装とあご紐のベルトパッドは着脱式で洗浄することができ、清潔に保つことができる。

あご紐は、すばやい着脱ができるラチェット式バックルを採用。Dリングはヘルメットホルダーに使用する。

シルバーミラーのシールドが別途オプション設定されたり、内装、チンカバー、ブレスガード、シールド、シールドベースなどにリペアパーツが別途用意されるなど、長く使用できる配慮もうれしい

フルフェイスタイプの安全性とジェットタイプの開放感も両立しつつ、求めやすい価格設定としたレイゼンはコストパフォーマンスも抜群。軽い装着感と便利な機能を多数搭載しているレイゼンは、街乗りからツーリングまで快適なライディングをサポートしてくれるヘルメットだった。筆者のように、重いだろうという先入観でシステムヘルメットを敬遠しているライダーにも試してもらいたい。

REIZEN 詳細

品名:REIZEN(レイゼン)
価格:2万7500円(税込)
COLOR:ホワイト、マットブラック
SIZE:M(57~58cm未満)、L(59~60cm未満)、LL(61~62cm未満)
WEIGHT:M約1700g、L/LL約1850g
帽体:ABS樹脂
シールド:ポリカーボネイト

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