「開催国を除けば日本は最弱のチームだ」VNL準々決勝の相手・中国の現地メディアがリベンジを煽る!「前回の雪辱を」【ネーションズリーグ】

バレーボールネーションズリーグ(VNL)は6月16日までに女子予選ラウンドの全日程が終了し、タイで開催される決勝ラウンドに進出する8チームと準々決勝の組み合わせが決まっている。世界ランキング7位の日本は、6月20日に同6位の中国と対戦する。

予選ラウンドでは日本が3-1と勝利している相手だが、勢いは中国にありそうだ。日本は予選ラウンド第3週・福岡ラウンドで、勝てば出場が決まるカナダ戦を2セット連取から3セット立て続けに奪われて、まさかの敗戦。翌日、ポイントの計算上パリ五輪出場が決まり、若手主体のセルビアにはストレートで勝利したものの、アメリカからは1セットも奪えずストレート負けの完敗を喫した。また、主力選手の疲労も目立つ内容だった。

一方の中国は第2週までにカナダ、日本、イタリアに敗れ、3敗を喫したものの、第3週の香港ラウンドではランキング上位のトルコやポーランドを連破。4連勝と波に乗っている。

予選ラウンド序盤は厳しい論調が目立った中国メディアも、母国代表を後押しする。ポータルサイト『捜狐』は、「オリンピック優勝への最大の障壁が取り除かれた」と題した記事において、「トルコ代表を大逆転した試合からチームの士気と自信は大きく高まった」とし、アジアナンバーワンとして五輪出場権を獲得したことも「チーム全体の自信をさらに刺激したことは間違いない」と見解を示した。

また、今回の日本とのネーションズリーグ準々決勝には、主力選手を派遣せず、若手を中心としたメンバー構成で臨むといった記述も見られ、これに対して、同メディアは「何人かの選手を育成するという非常に賢明な決断を下した」と支持。ファンからも「そうだ。そうしなければ主力選手が疲れ果て、控え選手は脆さを露呈するだろう」「若手にもっとプレーさせてほしい」と賛同の声があがっているという。

とはいえ、予選ラウンドでは日本に敗れているだけに、強気に勝利を望む声もあるようで、「開催国を除けば日本は最弱のチームだ」「日本チームを倒して、前回対戦の雪辱を果たさなければいけない」との声も紹介。日本へのリベンジを煽っている。

五輪に向けた試金石として、日本はいかなる試合をみせるのか。目が離せない一戦となりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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