<福島第一原発> デブリ取り出しに向け・・・「釣り竿ロボット」使用判断の検査1回目を明日実施

福島第一原発2号機で早ければ8月にも着手される燃料デブリの試験的取り出しについて、6月18日、原子力規制委員会による「ロボットの使用前検査」が行われる。

この検査は、ロボットが安全に使用できるかを確認するための検査で、6月18日には、現在ロボットが置かれている兵庫県の工場で、圧力に耐えられるかなどの検査が行われる。
また、このあと福島に運び込んでからも再び検査が実施される計画で、計2回の検査で問題ないことが確認できれば合格となりロボットが使用可能となる。

第一原発2号機での燃料デブリの試験的取り出しをめぐっては、ロボットが通る配管に溶けたケーブルが詰まっていることが発覚。
計画を延期して配管を洗浄するとともに、当初の大型ロボットよりも狭い範囲を通過できる「釣り竿型」のロボットを新たに制作していた。

第一原発の1号機から3号機には880トンのデブリがあると推定されていて、試験的取り出しでは、数グラム程度のデブリを原発敷地外に持ち出し、分析を行う計画となっている。

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