松井玲奈が「嗤う淑女」で、稀代の悪女を演じる内田理央と共演。キスマイ・宮田俊哉も論破王としてゲスト出演!

松井玲奈が、フジテレビで7月27日スタートの土ドラ「嗤う淑女」(土曜午後11:40=東海テレビ制作)に出演することが分かった。内田理央が演じる、美貌と天才的な話術で人々を破滅へと導く、危険な女・蒲生美智留に人生を狂わされる従妹の野々宮恭子役で登場する。さらに、大東駿介内藤秀一郎もレギュラーで出演することが発表された。

「嗤う淑女」は、“どんでん返しの帝王”と呼ばれるベストセラー作家・中山七里氏の同名小説が原作。累計18万部突破の大ヒットを記録し(※2024年6月時点)、現在シリーズ3巻まで発売中。また、シリーズ第4弾にあたる「神を嗤う淑女」は、実業之日本社の文芸webマガジン「Webジェイ・ノベル」にて連載中だ。海外でも翻訳されるなど人気の話題作をドラマ化。稀代の悪女・蒲生美智留(内田)が、次々と人を地獄へと陥れていく震撼のサイコ・サスペンス。

松井が演じる野々宮恭子は、美智留を恐れながらも崇拝していく従妹で中学の同級生。17年ぶりに再会した美智留の元でアシスタントとして働いているが、美智留の危険な本性を察知し、恐れている。救いを求めて美智留を訪れる相談者たちが、破滅へ向かおうとするのを止めようとしていたが、次第に自身も美智留の支配から逃れられなくなっていく。中学時代に難病と診断されたが、美智留からの骨髄移植で完治。その義理もあってか、美智留の力になりたいと強く願うようになり、重大な事件に関わった過去を持つ。その記憶が、美智留との再会により呼び覚まされ、複雑な感情の中で揺れ動いていく。

松井は本作について「ささいな言葉の言い回しで自分のことをよく考えてくれている人だと、深く信用したり信頼に値すると思ったりしてしまう。そこにこの作品の面白さがあると感じています」と感想を述べ、加えて「わらにもすがる思いの時は、言葉の端に潜む甘いワナにかかりやすいものです。ふと自分の日常を振り返ってみても、気付かないうちに誰かの手のひらの上で踊らされている、なんてことがあるかもしれません」とコメント。

演じる恭子のことは「何かにずっとおびえている役どころ。彼女の恐怖の根源はどこにあるのか、視聴者の皆さんには俯瞰(ふかん)的な目線を持ちながら、この物語がどこへ向かうのか考察しながら楽しんでいただけたらうれしいです」と話している。

大東が扮(ふん)する、警視庁捜査第一課の刑事・麻生は、複数の事件の背後にちらつく美智留を執念深く追いかける。やがて美智留と恭子を深く結びつけている17年前の事件にたどり着くが、その捜査がきっかけとなり、恭子の運命は大きく狂わされることになる。

執念深い捜査で美智留の闇に迫る敏腕刑事役で登場する大東は、「『嗤う淑女』を追う刑事、麻生を演じさせていただきます。毎話、台本をもらうたびに、人間の心の傷みや欲を掌(てのひら)で転がし、言葉巧みに操る蒲生美智留にいつしか引き込まれています。僕自身、いち視聴者として、演者として、麻生と共に、蒲生美智留とは何者なのか、突き止めたいと思います」と熱く語った。

そして、内藤は、麻生の部下の若手刑事・青木真太郎役に抜てきされた。青木は、美智留の捜査に突っ走る麻生刑事の行動に当初は疑問を持ちつつも、徐々に巻き込まれていく。思ったことはそのまま口にしてしまう素直な性格。

ネクストブレイク俳優として注目の内藤は、「ずっと挑戦してみたい役が刑事だったので、お声がけいただいた時はすごくありがたく思う気持ちと、正直、いただけたことに驚きました。皆さんの足を引っ張らないように刑事・青木役を楽しみたいと思います」と意欲を見せる。

このたび、美智留に翻弄されて華麗に堕ちていく各話ゲストも発表された。どのように美智留に翻弄され、どのような破滅をむかえるのか? 最後の最後まで目が離せない予測不能な“どんでん返し”ストーリーに期待が高まる。

第1話のゲスト・小島藤子は、高級ブランド品に取り憑(つ)かれ、膨大な借金を抱える銀行員・鷺沼紗代を演じる。恭子と高校の同級生の紗代は、大手都市銀行「帝都銀行」に勤めており、職場でたまったストレスを、高級ブランド品を買うことで解消している。しかし、多額の借金に追われ生活は破綻。同窓会で恭子と再会した際、紹介された美智留の天才的な話術と美貌に魅了され、破綻した生活からの救いを求める。しかし、美智留が導く先にあったのは、犯罪行為と破滅の運命だった…。「これから段々と暑くなる季節。少し涼しい気分になれる夏にぴったりのスリリングな作品に参加させていただけてうれしいです。登場人物全員が内田さん演じる美智留の術中にはまっていく姿はとても滑稽で、怖くて、どこか爽快です。私も全力で振り回されたいと思います」と意気込む。

第2~3話に登場する青木さやかは、リストラされて働かないクズ夫と2人の娘をパートで支える母親・古巻佳恵役。夫は長年勤めていた商社をリストラされてから、小説家を目指すと言って2年間働かず、佳恵のパート収入でまかなう家計は苦しい。それでも夫は高圧的な態度で、家庭内には重苦しい空気が漂っている。そんな時、パート仲間に美智留を紹介されて助けを求める。しかし、それは、二度と引き返せない家族崩壊への入り口で…。「家族の中でバランスを保ち、自分を甘やかす時間も余裕もなく、家族の為に懸命に働き、いつだって家計のことを一番に考えている主婦。はじめて台本を読んだのは近所のファミレス。長居して台本を覚えよう、と意気込んでいたのだが、最後まで読んで、あまりの衝撃に早々に帰宅しました。ありえない話ではないような気がするところが、恐ろしいのです。是非ごらんください」と台本を読み、衝撃を受けた様子。

第4話のゲストとして、Kis-My-Ft2宮田俊哉が登場。ネット民から“神”と崇められる過激な論破王・神崎ドグマ役を担う。配信討論番組「言論クラッシュ」に出演しているドグマの決めぜりふは「まさに、自業自得ですね」。言論界のヒーローともてはやされているが、実際は相手の弱みを暴露する方法で論点をうまくすり替えているだけ。元の姿は徳間昇というさえない男で、視聴者の1人だった。憂さ晴らしに書き込んだ討論者の悪口コメントが美智留の目に留まり、「人と違う知性がある」ととりこまれる。美智留の指示通りに振る舞い、有名になるが、やがて破滅への道を歩き始める。「オファーをもらった時に、僕自身、今まで演じたことのない役柄でとてもワクワクしたのと同時に、この作品を経験することで『芝居の幅が広くなる挑戦だ』という思いが湧いてきました。僕の新たな挑戦をぜひ楽しみにしていてください」と論破王の役に意欲を燃やす。

第5話ゲストの円井わんは、推し活に歯止めがきかない沼落ち女・二森玲夏役に挑む。両親と妹の4人家族の玲夏は、会社を辞めて無職のまま1年が経つ。収入がないまま、韓国スター「シム・ドユン」の推し活にはまり、写真集やグッズの購入に貯金の全てをつぎ込んでいる。時に代金を肩代わりされる家族とはたびたび衝突し、解決策を求めて美智留と会う。「金はただの道具。使えば使うほど循環し、大きなものとなって帰ってくる」と、美智留に自分の生き方を肯定され、推し活に歯止めがきかなくなっていき…。「中山七里先生の小説『嗤う淑女』がドラマ化で、作品の面白さにひかれたこと、俳優として前にも後にもないかもしれないチャレンジングな役柄でこの役は自分がやりたいと思いました。役を通して視聴者の皆さんの感情をどこまでかき乱せるか、と試行錯誤中です。撮影に入るのにドキドキしてますが精一杯やりきりたいと思います」と役を演じるにあたり、模索していることを明かす。

第6話のゲストに、武田航平が決定。世間を騒がせるゴシップ系三流ライター・武田良平は、世論の沸騰に飲まれて、捏造(ねつぞう)記事で人を傷つけることに痛みを感じなくなっていくフリーの週刊誌記者。世間を騒がすスクープ記事を書いたが、その証言者が売名のために嘘をついていたことが分かり、廃業の危機に追い込まれる。起死回生のネタを探し、過去の事件を調べるうちに美智留にたどり着き、闇を暴こうとする…。しかし、逆に巧みな話術で懐柔(かいじゅう)され、窮地にあることを見抜かれる。救いを求める武田は、美智留からさらに過激ででたらめなブログ記事を書き、新たな真実を作り出すように指南される。「武田良平役を演じさせていただきます、武田航平です。名前もほぼ一緒ということで、縁を感じました。役どころとしてはフリーランスの記者。現代社会において注目を浴びることが多くなった職業です。武田がどんなふうに絡んでいくのか、どんなやり取りが行われるか、互いの腹のさぐりあいからはじまり、最終的にどうなるのか…、中々ハードな心理戦です。沼ること間違いなしの必見のドラマ。ぜひ、楽しみにしていただけたら幸いです」と心理戦に注目してほしいと語る。

そして、第7~8話には、美智留へ特別な思いを抱く恭子の弟・弘樹役で前田拳太郎がゲスト出演。自立できない自分を家族のせいにして実家暮らしを続けるアラサーの弘樹は、マスコミへの就職を目指していたが、全ての試験に落ち、大学卒業後は父親が経営する産廃処理場を手伝っている。厳しい経営状況で小遣い程度の給料しかもらえない上、仕事の失敗をたびたび叱責され、家族への不満が募っている。両親と3人で暮らしていたが、姉の恭子が美智留を連れて実家に帰ってきて、奇妙な共同生活が始まる。その日々で、恐ろしい信念が芽生えていき…。「元々、ミステリー原作のドラマに出演したいと思っていたので、今作に出演が決まった時はとてもうれしかったです。僕が演じる野々宮弘樹は家族から蔑(さげす)みを受けていて鬱屈(うっくつ)した思いを抱えているという役どころで、今まで自分が演じてきた役とギャップがあり、かなり役作りに苦戦しています。ですが、ストーリーに大きく関わってくる役なので、精一杯演じたいと思います。皆さん、ぜひ放送を楽しみにしていてください」と難役に向き合っていることを明かした。

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