RB代表「リカルドが結果を出せるよう努力している」必要とするものを与えるのはチームの責任だと語る

 RBのチーム代表を務めるローレン・メキースは、ダニエル・リカルドが最大限のパフォーマンスを発揮するために、「彼が必要とするもの」を提供する責任がチームにあると述べている。

 リカルドは今シーズン、一貫してチームメイトの角田裕毅に対抗するのに苦戦しており、角田の19ポイントに対して9ポイントしか獲得していない。マイアミGPや先週末のカナダGPのように優れたパフォーマンスを見せる瞬間もあったが、リカルドの不安定さから評論家たちは彼のF1での将来に疑問を抱いている。カナダGPでは、元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブがリカルドの状況について厳しい評価を下した。ビルヌーブはグリッド上のリカルドの存在に疑問を呈し、F1のベテランであるリカルドは、結果が出ないことを正当化するために言い訳をしていると非難した。

2024年F1第9戦カナダGP ダニエル・リカルド(RB)

 メキースはリカルドの苦戦を認めながらも、カナダGPの予選の好成績やポイント獲得を強調し、彼が依然として高い潜在能力を持っていることの証拠とした。さらに、リカルドがパフォーマンスを発揮できる適切な環境を整えるのはファエンツァのチーム次第だとメキースは感じている。

「我々は、ダニエルが最高のパフォーマンスを発揮できるように集中している」と、メキースは『RACER』に語った。

「そして今週末は、我々が必要とするものを与え、適正なウインドウに入れれば、ダニエルがどれほど高いパフォーマンスを発揮できるかということを誰もがしっかりと再確認する週末になると思う。マイアミやおそらく中国と同じくらいにだ。そのことに集中するのはチームとしての責任であり、我々は1日中そのことを考えている」

「それでは今現在、我々は何を考えているのか? 私に言わせれば、我々は毎日、毎時間、毎分、彼のために確実に適正範囲を定め、結果を出せるように努力しようと考えている。それは裕毅のようにということだ。そのようにすれば、存在を無視できなくなる。そうしなければ、我々はグループとしてやるべきことをやり遂げられなかったということになる」

2024年F1第9戦カナダGP ローレン・メキース代表(RB)

 角田が2025年に向けてRBとの契約を確保した一方で、リカルドに関してはそのような保証はない。レッドブルは、RBのふたつ目のシートについて夏の間に決定を下すと予想されている。主な候補はリカルドと、才能あるリザーブドライバーのリアム・ローソンだ。レッドブルF1のクリスチャン・ホーナー代表は、リカルドが2025年にグリッドに残るためには懸命に努力しなければならないと明言した。

「今年のスタートにおいて、ダニエルには浮き沈みがあったと思う」と、ホーナーはカナダの『Sky Sports』に語った。

「彼は成果を出さなければならないことをわかっている。来年シニアチームでのシートを確保するのに、十分な結果を出せていないことを彼はわかっていた。まだ時間はたっぷりある」

「我々には、言うまでもなく豊富な経験を持つダニエルがいるし、彼の経験から裕毅が間違いなく恩恵を受けていることは無視できないと思う。なぜなら、そこには真のエンジニアリングの方向性があったからだ。そのことが本当に役立ったと考えている」

「F2には素晴らしい若手選手たちが登場しており、アイザック・ハジャルも扉をノックしている。もし彼(リカルド)がシートを維持したいのであれば、懸命に努力しなければならないだろう。リアム(・ローソン)も同様だ。彼もチームの正式なメンバーだ。彼はすべてのセッションに釘付けになって、うずうずしている。彼にどのような能力があるか、我々は知っている。そのため、現在のドライバーたちには常にプレッシャーがかかっている」

レッドブルとRBのリザーブドライバーを務めるリアム・ローソン
2024年FIA F2第5戦モンテカルロ フィーチャーレース終了直後のアイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)

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