大ぶり「だし」に最適 燧灘で「カタクチイワシ」続々と水揚げ…伊吹イリコに加工【香川・観音寺市】

香川県と愛媛県にまたがる瀬戸内海の燧灘で6月に解禁されたカタクチイワシ漁。2024年はうどんのだしを取るのに適した脂の少ないイワシが水揚げされています。

全国有数のカタクチイワシの産地として知られる観音寺市沖の燧灘です。6月12日にカタクチイワシの漁が解禁され、17日も多くの漁船が海に出ました。2隻の船で網を引くと、銀色に輝くイワシが次々と水揚げされました。

水揚げされたイワシは鮮度を落とさないようすぐに港の加工場に運ばれ、塩を加えた海水でゆでられます。このあと、1日近く乾燥させることで讃岐うどんのだしなどに使われるイリコが出来上がります。

伊吹島漁協によりますと、地球温暖化の影響でえさとなるプランクトンが減ったことなどから、水揚げ量は例年より少なく、漁に出る日を週3回に減らすなどして対応しているということです。

一方で、2024年のイワシは大ぶりで脂が少なく、だしを取るのに適しているということです。

(山文水産 三好五郎さん)
「伊吹のイリコは味が最高。日本で一番」

(伊吹漁業協同組合 松本朝男さん)
「だしを取った後に天ぷらにして食べるなど残飯を活用してくれたら。全国的に食べてほしい」

燧灘のカタクチイワシの漁は9月中旬ごろまで続くということです。

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