水球エース・稲場悠介選手 パリ五輪へ再挑戦-得点王目指す熱き想い【新潟|Route de パリ】

水球エース・稲場悠介選手

パリオリンピックに挑む県勢アスリートを紹介するシリーズ「Routedeパリ!」。今回は、水球日本代表のエースで、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎に所属する稲場悠介選手を紹介します。

去年10月にオリンピック出場を決め、パリへの思いを伺いました。去年のアジア大会で53年ぶりに優勝し、パリ五輪出場を決めた水球日本代表。2022年は、千葉県で壮行会が開かれ、ミュージシャンで水球経験者の吉川晃司さん率いるドリームチームとの試合で会場を沸かせました。

豪快なシュートを決めるのが、ブルボンウォーターポロクラブ柏崎に所属する稲場悠介です。代表チームは6月上旬、柏崎市で合宿に臨んでいました。
■稲場悠介選手
「チーム一丸となって練習に励んでいて、チームの状態もすごくいいですし、自分の中で今回の五輪はものすごく大事な大会になると思っているので、今まで以上にいい結果を出せるように頑張りたい。」

現在は、世界トップレベルのイタリアのチームにレンタル移籍をして腕を磨いています。日本のエースとしてチームを引っ張る稲場。その強みは...
■稲場悠介選手
「自分の特徴はシュート力があるということで、どこからでも狙えるシュート力がある所だが、特にミドルレンジからのシュートをどんどん決めてシュート本数に対する決定率もこだわってやっていきたい。」

これまで数々の大会で得点王のタイトルを獲得。同じく、ブルボンKZから代表に選出されたチームメイトも一目置いています。
■新田一景選手
「海外で経験を積むようになって、日本のトップどころか、世界の上位の存在になっているので、自分からすると本当にすごいプレイヤーだなと思う。」
■棚村克行選手
「彼のことは彼が小学校3年生くらい水球を始めたころから知っているので、そこからの成長ぶりは恐ろしいものなので。」

富山県出身ですが、幼いころから柏崎に通っていました。
■稲場悠介選手
「小さいころから柏崎に連れてきてもらって、ブルボンKZの選手とずっと小学生のころから練習に参加させてもらって、自分にとってはすごく恩がある街というか、大切な街だと思っている。」

当時から目指していたオリンピック。その後、18歳で日本代表に初選出されると2021年、東京オリンピックに出場し、夢をかなえます。毎試合2得点以上の活躍を見せ、南アフリカ戦では日本のオリンピック37年ぶりの勝利に貢献。大会のベスト7にも選ばれました。
しかし、決して満足できる結果ではありませんでした。
■稲場悠介選手
「悔しさが大きくて・・・・。」

東京オリンピックは1勝5敗。予選敗退でした。
■稲場悠介選手
「南アフリカ戦で勝利できたが、言ったら勝って当たり前の試合だったので、そうではなくて、他の強豪を倒してベスト8に進みたいという気持ちが強かったのでそれに向けて頑張ってきた。」

パリでめざす飛躍。その原動力があります。
■稲場悠介選手
「プレーをしていて、声援があると自分の心にも火が付きますし、自分を追いかけて会場にきてくれるのはすごくうれしいですし、力にもなる。」

地元の声援を力に、再びオリンピックに挑みます。
■稲場悠介選手
「個人の目標としては自分は得点王になりたいと思っていて、まず2勝してベスト8に進むということを目標に頑張っていきたい。日本に夢と希望を持って帰ってきたい。」

© 株式会社新潟テレビ21