窪田正孝が謎めいた理科教師に! 定時制高校を舞台にした感動小説「宙わたる教室」をドラマ化

窪田正孝が、NHK総合・BSP4Kで10月8日スタートの連続ドラマ「宙(そら)わたる教室」(NHK総合火曜午後10:00、BSP4K火曜午後6:15)で主演を務めることが分かった。

「宙(そら)わたる教室」の原作は、それぞれに事情を抱えた定時制高校・科学部の生徒たちが理科教師と出会い“前代未聞の実験”に挑む伊与原新氏による同名小説。2017年、科学研究の発表会「日本地球惑星科学連合大会・高校生の部」で優秀賞を受賞。さらに、その独創的な研究発表が意外な人物の目に留まり、「はやぶさ2」の基礎実験に参加という想定外の事態にまで発展していく。そんな実話に着想を得て生まれた感動小説をドラマ化する。

窪田が演じるのは、東新宿高校に赴任した34歳の理科教師・藤竹叶。27才で博士号を取得。発表した科学の研究論文は世界的な学術誌に掲載され、研究者としての将来を有望視されていた。しかし突如として定時制高校の教師になることを決意。教師をキャリアと見なさない同僚たちからは”終わった研究者”とささやかれる。目的は謎に包まれているものの、藤竹は優れた洞察力と実験を駆使し、東新宿高校の生徒や教師に化学変化をもたらしていく。

窪田は、「夜の定時制高校を舞台に、さまざまな事情や悩みを抱えた生徒たちと向き合う理科教師、藤竹を演じます。定時制や科学のこと、正直知らないことばかりで原作を読んでいて驚きの連続でした。科学の面白さ、生徒たちの変化がいかにして宙へと繋がっていくのか、楽しみにしてもらえたらと思います」とメッセージを寄せている。

伊与原氏は、「『宙わたる教室』がドラマになると知ったとき、物語の着想を与えてくれた大阪の定時制高校科学部の皆さんの顔がまず浮かびました。このドラマをきっかけに、彼らが続けてきた活動についても多くの方に知っていただけるとうれしいです。窪田正孝さんをはじめ、キャストの皆さんが東新宿高校定時制科学部とそれを取り巻く人々をどう演じてくださるかはもちろん、小説に登場するさまざまな実験や装置の様子がどのように映像化されるのか、私も興味津々です。科学部の部員たちにそれぞれのタイミングで訪れた青春にエールを送りつつ、彼らの実験がいかにして“宇宙をわたる”のか、ぜひ一緒に楽しんでいただければと思います」とドラマ化への期待と感謝の意を表している。

東京・新宿にある定時制高校。そこにはさまざまな事情を抱えた生徒たちが通っていた。負のスパイラルから抜け出せない不良の柳田岳人(21才)。授業についていくことを諦めかけた、フィリピン人の母と日本人の父を持つ越川アンジェラ(43才)。起立性調節障害を抱え、保健室登校を続ける名取佳純(16才)。青年時代、高校に通えず働くしかなかった長嶺省造(76才)。年齢もバックグラウンドもバラバラな彼らの元に、謎めいた理科教師の藤竹(窪田)が赴任してくる。藤竹の導きにより、彼らは教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、自身が抱える障害、家庭内の問題、断ち切れない人間関係などさまざまな困難が立ちはだかる。

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