弁護側「現金返してもらえず積もり積もって」 アパート同居人殺害の罪に問われている男(72) 初公判で起訴内容認める  熊本

一緒に暮らしていた男性を殺害したとして殺人の罪に問われている男の裁判員裁判で、男は起訴内容を認めました。

この裁判は2023年6月、住所不定・無職の長谷川正(はせがわ ただし)被告(72)が、熊本県荒尾市原万田(はらまんだ)のアパートで一緒に暮らしていた前田好志(まえだ こうし)さん(当時74)の胸などを包丁で突き刺し殺害したとして、殺人などの罪に問われているものです。

6月17日の初公判で、長谷川被告は「ほぼ間違いない」と起訴内容を認めました。

検察側は「無防備な被害者を何度も刺し、強い殺意を持っていた」と指摘しました。一方、弁護側は「長谷川被告は前田さんに現金を貸していて、これまで返してもらえなかったことが積もりに積もって犯行に及んだことを考慮する必要がある」としました。

判決は、6月21日に言い渡される予定です。

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