掛布雅之氏が指摘 佐藤輝の再昇格は「岡田監督の焦りだと思う」2軍再調整中の大山は「本人がもう大丈夫と言うまで待ってあげてほしい」と要望

 掛布雅之氏

 阪神OBの掛布雅之氏が17日、MBS「よんチャンTV」に出演し、1試合を残して6勝11敗と苦しんでいる交流戦について、開幕から6連戦のアタマとなる毎週火曜日に先発している村上が、交流戦での2試合を含む直近5試合で勝ち星を挙げられていないことが、チームが乗り切れない要因になっているのではないかと指摘した。

 掛布氏は「火曜日を任せた村上が勝てていないので、岡田監督は6連戦のリズムが作れていないんじゃないか。(勝てない理由は)疲れもあるだろうし、ボールも高い。大きな誤算」とすると同時に、「連覇を一番意識しているのは岡田監督。そこにやや焦りが出たんじゃないかと。だから打線を組み替えたりする。以前にインタビューした時に『10日で上げるんですか?』と聞いた時、『無期限です』と強い言葉で言ってたので、交流戦中の1軍昇格はないと思ってた。なぜ佐藤を上げたのか分からないですよね。これは岡田監督の焦りだと思うし、佐藤自身もなんで落とされて、なんで上げられたのか、気持ちがモヤモヤするんじゃないかと」と両者の悩ましい胸中を推察した。

 また、本人の申し出によって現在2軍再調整中の大山については「本人の意識を尊重してもらいたい。気持ちも体も。『もう大丈夫』と言うまで、待ってあげてほしい。でないと、2軍に落とした意味がなくなる」と、阪神の4番を担った先輩としての意見を述べた。

 21日から再開となるリーグ戦に向けては「1、2番の打順を変えないこと」と、近本-中野の並びを固定することをポイントに挙げていた。

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