政権や自民党の支持率低迷で…遠のく解散 北海道内の与野党の思惑は?自民党道連の定期大会は「おわび」相次ぐ 立憲民主党道連は政権交代に向けて結束

国会の23日の会期末が迫り、与野党の攻防は最終局面を迎えていますが、そんな中、北海道内の与野党が札幌市で定期大会を開きました。それぞれの思惑に迫ります。

岸田文雄総理
「先送りできない課題について全力で取り組んでいるところだが、こういった仕事において結果を出す。このこと以外については今は考えていない」

15日、G7サミットが行われたイタリアで衆議院の解散を問われ、こう答えた岸田総理。

政治資金パーティーを巡る問題などで政権や自民党の支持率は低迷。解散どころでは、ないようです。

松尾香奈記者
「いまの政治の在り方について、札幌の方はどう思っているのでしょうか」

札幌市民
「自民党の不正を見てたら、解散して新たに選挙やった方がいいと思う」
「もう諦めてる。前に民主党になったことあるじゃない。私たちみんなあっちに(投票)したけど何も変わらなかった」

こうしたなか、16日、札幌市で開かれた自民党道連の定期大会は「おわび」が相次ぎました。

自民党道連 中村裕之会長
「まさかこれほど厳しい状況で、今年の道連大会を迎えるとは想像もしていなかった。政治資金の不記載の問題が発生し、政治の信頼を損ねていること本当に申し訳なく、心から心からおわび申し上げるしだいです。申し訳ございません」

さらに、悩みの種は政治資金の問題だけではありません。

長谷川岳参院議員
「14年間の中でおごりがあったことをお詫びしたいと思う。ゼロから出直します」

長谷川岳参議院議員の威圧的言動をめぐる問題です。

15日の新党大地の会合では、鈴木宗男参議院議員が長谷川議員の新たな疑惑に言及しました。

鈴木宗男参院議員
「(長谷川議員が)『後援会を作ってくれたら俺は予算の協力はする』『後援会を作っていないのは予算の応援はしない』あからさまにそういう話をしたそう。私のところにも、相当な数の町村長から電話がありました」

自民党の大会にも来賓として出席した鈴木議員。長谷川議員に対し「けじめを付けるべき」と呼びかけました。

一方、勢いを増すのは立憲民主党の道連です。

「政権交代に向けて団結して頑張ろう!」

8日の定期大会では政、権交代に向けて結束を呼びかけました。

立憲民主党道連 逢坂誠二代表
「裏金をつくって私腹を肥やすような政治ときっぱり決別する。それが我々立憲民主党の政治です」

中原達也記者
「裏金事件の浮上からおよそ半年。政治資金規正法の改正を急ぐあまり、国民の生活や暮らしに関する議論が尽くされないまま、国会は、まもなく会期末を迎えます」

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