空飛ぶクルマ、万博での商用飛行断念 スカイドライブ

by 清宮信志

SkyDriveは、大阪・関西万博で予定していた、空飛ぶクルマによる旅客を乗せた商用運航を断念した。大阪・関西万博では、旅客を乗せないデモフライトのみを行なう。

SkyDriveは、国土交通省航空局を通じ、4月29日にアメリカ連邦航空局(FAA)に空飛ぶクルマの型式証明申請を行ない、受理されている。型式証明の審査対象は、「SKYDRIVE(SD-05型)」。同型機の型式証明申請は2021年に日本でも受理されており、現在も型式証明取得のための活動が行なわれている。今後は2026年以降に日本での型式証明の取得と商用運航の開始、その後米国での型式証明取得を予定している。

SkyDriveの開発する空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」は、操縦士1名と乗客2名の3人乗り。12基のモーターとローターを備え、最大巡航速度は時速100km、航続距離は約15km。機体の名称は当初、「SkyDrive式SD-05型」とされていたが、2023年6月に社名と同じ「SKYDRIVE」という名称に改められている。

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