読者を惹き込むストーリーの代弁者となる魅力的なキャラクターの作り方とは?【テクニックでセンスを超える!プロが教えるマンガネーム】

マンガネームをつくるために必要なこと

キャラクター編

マンガの軸となるストーリーが完成したら、 次はそのストーリーに沿って動き出すキャラクターをしっかりとつくり上げていきましょう。

これまでに読んできたマンガや、 ドラマなどの話を想像してみてください。 話を動かしていったのはキャラクター達であるはずです。 話の中心となる主人公、 切磋琢磨するライバル、 恐ろしい敵役、主人公と支え合い、 ともに歩んでいく仲間たち――登場人物なしでストーリーを展開させるのは難しく、 そこには必ずャラクター達が存在します。 そして、 そのストーリーのなかで読者はキャラクターの誰かを好きになり、 もっと知りたいと思うようになり、 いつの間にか応援するようになっていくのです。

魅力的なキャラクターたちはあなたが構築したストーリーのテーマの代弁者になり、 読者を共感させながら爽快感や感動、 ときに驚きと緊迫感を与え、 マンガの世界に引き込みます。 そういった読者が惹き込まれるような素敵なキャラクターには、 ちゃんと言語化できる理由が存在します。 そして、 その理由は偶然に生まれたものではなく、 マンガ家がそのキャラのことを考え、 キャラクター像を作り上げたからこそ生まれたものなのです。

このPARTでは、 そうした読者を惹き込むキャラクターをつくるためにはどうすればいいのか、 成長する主人公にどう一貫性を持たせるのか、 これまでに練り上げたストーリーのなかにどう当てはめていくのかなど、 キャラクターを自在に動かす方法を解説していきます。

【出典】『テクニックでセンスを超える! プロが教えるマンガネーム』著:佐藤ヒロシ

【書籍情報】
『テクニックでセンスを超える!プロが教えるマンガネーム』
著:佐藤ヒロシ

マンガを描く上で、アイデアやイメージを形にするのは難しく、面白さを伝えるためにはネームが必要です。ネームは、コマ割りや構図、キャラクターの配置などを具体的に示す設計図であり、作品の完成度を高めるために何度も修正を繰り返します。本書では、ネームの作り方と素晴らしい作品になるためのポイントを解説し、実際のネーム添削も紹介。ネームを描くことが、面白いマンガを作成する第一歩です。マンガネームの書き方に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。

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