不幸な猫たちを増やさないために 多頭飼育の問題防止に取り組む女性

飼い猫が繁殖を繰り返し頭数が増えすぎて飼育できなくなる多頭飼育の問題が今、深刻化しています。岩手県釜石市のネコの保護施設では不幸なネコを増やさないための取り組みを取材しました。

釜石市でネコの保護施設を運営する鈴子真佐美さんです。鈴子さんの元には野良ネコや飼いネコに関わる相談の電話が次々と寄せられています。
中でも、深刻なのが多頭飼育の問題です。

(鈴子真佐美さん)
「頭数が増えてしまうともう何もできなくなっちゃう(不妊)手術もできなくなる費用的なこと連れていくことができないとか連れていくための車がないとか」

不妊手術をしなかったため家の中で繁殖を繰り返し頭数が増えたケースや無責任なエサやりで猫が集まり、増え続けるケースなど原因はさまざまです。不妊手術に関して鈴子さんの施設は原則飼い主が負担する費用を経済的な理由などがある場合に限って民間の愛護団体の支援や行政の助成金を活用して行っています。30頭を一度に手術する事もあるといいます。

鈴子さんは飼い主本人だけでなく周りの人たちを含めて早めに対応することが問題の深刻化を防ぐことにつながると話します。

(鈴子真佐美さん)
「釜石でしたらうちみたいな施設、今いろんな動物愛護だったり、保護団体だったり、各地にできてきていますので、まず相談解決できるかはその状況によって変わってくるんですけどまず相談していただかないと」

不幸なネコたちを増やさないため懸命な取り組みが続けられています。

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