「陝西の人々が珍しい茶色パンダの出国を阻止」ネットで拡散、パンダ研究センター「偽り」―中国

中国北西部の陝西省にある秦嶺ジャイアントパンダ研究センターは16日、パンダの「七仔(チーザイ)」の出国を陝西の人々が阻止するとの情報がネット上で拡散したことについて声明を発表した。

中国北西部の陝西省にある秦嶺ジャイアントパンダ研究センターは16日、パンダの「七仔(チーザイ)」の出国を陝西の人々が阻止するとの情報がネット上で拡散したことについて声明を発表した。

チーザイは、一般的なパンダの体毛の黒い部分が茶色い雄のパンダ。

声明は、チーザイについて「ずっと同センター内で暮らしていて、専門スタッフによる心がこもった世話と科学的な飼育管理を受けている。これまでのところ、いかなる国際協力・交流プロジェクトにも参加したことはない」とし、ネット上で拡散した「陝西の人々がチーザイの出国を阻止」という状況に至っては存在すらしないと否定した。

声明は、ネット利用者に対し、情報の信ぴょう性と正確性に留意し、虚偽の情報を拡散しないよう呼び掛けた。

中国メディアによると、中国のパンダは、四川のパンダと秦嶺のパンダに分かれる。四川のパンダはより熊に似ているのに対し、秦嶺のパンダはより猫に似ている。秦嶺のパンダの中には、チーザイのような茶色の特殊な個体がよく現れる。秦嶺地区ではこれまでに野生の茶色パンダの姿が11回確認されている。(翻訳・編集/柳川)

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