3年前の豪雨による土石流で被害「名尾手すき和紙」の新たな直営店が完成【佐賀県】

3年前に佐賀県を襲った豪雨による土石流で被害を受けた、佐賀市にある「名尾手すき和紙」の新たな直営店が完成しました。

【名尾手すき和紙 谷口弦さん】
「ようやく新しいお店ができて工房ができて、もう一度名尾和紙が再び始まるんだなとワクワクドキドキな感じ」

新たな直営店が完成したのは佐賀市大和町にある「名尾手すき和紙」。
300年以上の歴史を持つ「肥前名尾和紙」の工房で、県の重要無形文化財に指定されています。
3年前に県内を襲った豪雨による土石流で、自宅の裏山が崩れ大きな被害を受けました。幸いにも道具だけはあらかじめ避難させていたため、被災後も和紙作りは続けていました。
工房は去年の夏に移転し、今回完成した新しい直営店は木造平屋建ての約200平方メートル、隣接する工房で作られた和紙を眠らせる静かな蔵をイメージした作りとなっています。
店内には従来のはがきなどの販売に加え、天井からは100種類の和紙が吊り下げられているほか、ティッシュボックスなど名尾和紙の使用事例が紹介されています。

【名尾手すき 和紙谷口弦さん】
「和紙というものを単なるものとしてだけでなく、五感で楽しんでいただけるような店になっている、皆さんにぜひ遊びに来ていただきたい」

名尾手すき和紙の直営店は6月22日に移転オープンする予定です。

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