IMP. 初の単独コンサート完走! 影山拓也「自分たちの名前をアリーナで言える日が来るとは!」

IMP.が13日(木)と14日(金)に初の単独コンサート『DEPARTURE』を有明アリーナにて計3公演開催した。ライブでは全25曲を披露し、最終公演では2025年にツアーを開催することをサプライズ発表するなどファンを最後まで盛り上げた。本記事では、初回公演(13日13:30公演)のレポートをお届け。

6月5日発表のBillboard JAPAN 総合アルバム・チャート“Hot Albums”で2位にチャートインしたファーストアルバム『DEPARTURE』と同タイトルを掲げて行われた本公演は、活動歴の⻑い彼らにとって念願の単独公演となった。

会場は、彼らの晴れ舞台を待ち望んでいたPINKY.(IMP.ファンの名称)で満員。期待に満ちた空気の中、暗転し大きな歓声が響き渡る。公式YouTubeで公演前日にアップされた見どころ座談会で演出担当の横原悠毅と松井奏が注目してほしいと紹介していたオープニング映像の世界地図が正面の巨大なスクリーンに映し出され、IMP.の楽曲タイトルが次々と浮かび上がる。七色の光が高く上り、特効の花火が放たれると共にメンバーが姿を現した。

ゴールドに輝く衣装をまとった7人は、『SWITCHing』から勢いよくスタート。横一列に並び、一糸乱れぬダンスパフォーマンスを披露。最初から 圧倒的な求心力と高揚感で、観客の心を一気に掴んだ彼らは、続く『DO IT!!!』でさらに勢いを加速。センターの佐藤新の完璧に決めた表情がカメラに抜かれた瞬間や、鈴木大河のクールな台詞(せりふ)で締めくくられたラストでは、歓声があちこちから飛び交った。

IMP.のデビュー曲『CRUISIN’』では、横原が甘い歌声で観客を酔わせ、椿泰我がパワフルで重厚感あふれるラップをかます。曲中にメンバーの立つステージが高くせり上がると、アリーナの観客の頭上を移動。メンバーは一人ひとりと目線を合わせるように優しく微笑んだり、二階や三階にも手を振ったりと思い思いの方法でファンに感謝の思いを伝えた。

熱く燃える思いを現すような真っ赤なライトの中で披露した『Into The Wild』では、アッパーなサウンドに力強い歌声を乗せ、これまでにない勇ましい表情を見せる7人。佐藤が「俺たちの心をもっと熱くさせてくれよ!」と叫ぶと、会場の熱量はさらに上昇し、盛大な盛り上がりを見せた。MCでは、椿が「みんな、お待たせ!」と明るい笑顔を見せ、鈴木は「もっともっと声出せますか!その調子でよろしく」とクールに煽る。佐藤も「俺が知ってるPINKY.はそんなもんじゃない!沸いてくれ、有明!」と熱く呼びかけた。

ここで基俊介が、得意のボイスパーカッションをソロで披露。徐々に加速し迫力を増していくパフォーマンスで会場を圧倒し、たった一人で有明アリーナを盛大に沸かせた。続いて、鈴木、基、椿によるユニット曲『T.T.M』へ。黒のシックな衣装に身を包んだ3人は、鋭いラップとダンスを披露。鈴木のハイキックを取り入れたアグレッシブなパフォーマンス、椿の全体の勢いを加速させるスピード感のあるラップ、基のエネルギッシュなダンスと各々の魅力をステージで表現した。

クールな雰囲気をそのままに妖艶かつダークな『Butterfly』、怪しく危険な香り漂う『Lady dangerous』とアルバムの中でも大人っぽいナンバーを続けて披露。一方で、『Ice cream』では甘い歌声と爽やかな笑顔で観客の心をくすぐる。続く『Backbeat』『SHAKE ME UP』ではメンバーがトロッコに乗り、スタンド席の観客と至近距離へ。手を振ったり屈んで視線を合わせたりとファンとのコミュニケーションを楽しむ中、客席の間の通路へ降りて、その場で歌う場面も。

興奮の冷めない中、改めてメンバーの自己紹介。基は「ちゃんと見えてますよ、ありがとう!やっとこの場所でみんなに会えたね」と手を振って会場中を見回す。影山拓也は「自分たちの名前をアリーナで言える日が来るとは思ってなかったぜ!」と感無量な様子。横原は 「3年半くらい前に、“2年後にアリーナやります”って言ってたんだけど、もう3年半経ってたね。お待たせしました」と語り掛ける。松井が「まだちょっとふわふわしてる感覚。アリーナでやれてるんだなって」とかみ締めつつ、「楽しんでますか!」と客席に呼びかけると、大きな声援と拍手が。

基の“みんなに伝えたい曲”という紹介に続いて始まったのは、バラードソング『How good we are』。強い思いを込めて歌う切実な彼らの顔が、再びスクリーンに映し出された世界地図の上をゆっくりと流れていく。7人が懸命に届けた歌声で会場はいっぱいになり、優しいムードに包まれた。

ここで、IMP.の後輩でもあるTRAINEEのwink firstが登場し、『CANDY』でキュートなパフォーマンスを披露。さらに、この日初めて素顔と名前が解禁された【DeePals】(読み:ディーパルズ)たちも加わり、エネルギッシュなダンスナンバーで会場を盛り上げた。

影山と横原によるユニット曲『それでいい。』では切ないラブソングを歌い上げた。真っすぐで力強い影山の声と、抑揚をつけたエモーショナルな横原の声が混ざり合い、極上のハーモニーを奏でた。続く佐藤と松井のユニット曲『Go Crazy』は、大人っぽいセクシーなナンバー。透けた黒い紗幕が覆い隠すセンターステージでは、松井が佐藤を後ろからハグしたり指先を触れ合わせたり、視線を絡ませたりと妖艶に踊る2人の姿は何度も会場を沸かした。

ここで5人が合流し『SYNERGY〜以心伝心〜』へ。紗幕(しゃまく)にはまるで七色の蛍が飛び交っているような幻想的な演出が施される中、しなやかで美しいダンスパフォーマンスを披露。続く『FLOW』では重ためのサウンドに合わせてダウナーでアンニュイな表情を垣間見せ、轟音と共に始まったアッパーな『The Core』ではヘビーなサウンドにも負けないパワフルな歌声を届けた。

爽快なバンドサウンドの『AKANESASU』では、ステージの端ギリギリまで行き観客の間近でパフォーマンス。圧倒的な高揚感の中、松井は拳を握りながら、がなるような力強い声を放ち影山は汗でぬれた髪を振り乱しながら飛び跳ねる。彼らのグループ名を冠した大切な楽曲でもある『IMP.』では佐藤が最初のサビのフレーズを歌った瞬間に歓声が沸き起こり、7人の背後のスクリーンには炎が燃え盛る。“ここから出発するんだ” という気迫に満ちた彼らの瞳はギラギラとした闘志に満ちていた。

「この曲が来たときから、単独公演で初披露しようとメンバーみんなで決めていました。PINKY.のみんなに心を込めて歌います」と佐藤が紹介して歌い始めたのは『To U』。<ありがとう伝えたくて 今…愛を誓う>から始まる、PINKY.へのラブソングのようなこの曲を、一つ一つの歌詞に心を込めて歌い上げる。スクリーンには感極まった7人の表情が映し出され、そんな彼らの思いを受け止めるように、客席では無数のペンライトの光があたたかく揺れていた。SNSでは「IMP.からのTo Uで泣いた」「To Uで気づいたら泣いてた」とコメントが投稿されていた。

ラストスパート1曲目はアルバムのリード曲でもあり公式YouTubeでMVが915万回再生(6月17日15:45時点)をしている『NINNIN JACK』。ヒップホップ調のサウンドに中毒性のあるメロを乗せたこの曲で、世界へ向かって自分たちの存在を見せつけるように、全力のパフォーマンスを届ける。

再び会場が熱気に満ちたところで、『I Got it』。真っ赤なレーザーが飛び交う中、ダイナミックかつ緩急をつけたダンスで沸かせる。『ROCKINʼ PARTY』ではステージから炎が噴き出す中、センターステージに集結した7人が暴れ回り炎の熱気に負けないほどの熱いパフォーマンスを届けた。

そして本編ラストを飾ったのは、未来へと向かう力強さを感じさせる『CHASE』。観客も一緒に声を合わせて歌い、会場中が幸せなムードでいっぱいに。ステージからは花火が噴き出し、スクリーンには無数の流れ星が流れ落ちる夢のような幸福感の中たっぷりと余韻を残してステージを去った。

アンコールに応えて再び登場したIMP.は、この日のラストソングとして『CRUISIN’』を再び披露。松井と佐藤は肩を組み笑いながら顔を見合わせ、鈴木と基、横原は会場の隅々にまで手を振る。椿と影山は最後の最後まで熱量たっぷりに全力のパフォーマンスを届けた。最後は全員が手をつなぎ、観客と共に「俺たちが、IMP.!」と叫び華やかな金テープが舞う中、ライブは幕を下ろした。

最終公演では、7月7日にタイ・バンコクにて開催される音楽フェス『MIXEDPOP BANGKOK 2024』に出演することや、2025年に『IMP. LIVE TOUR 2025』を開催することを発表。SNSでは「IMP.の魅力がまた世界に広がる!」「ツアー決定おめでとう!次々に夢が叶ってくね」「来年まで頑張る理由ができた!」「また会いに行けるように頑張る!」などすでに期待と喜びのコメントが投稿されている。

本公演のアーカイブ映像は【Prime Video】にて8月16日(金)の19時より、190以上の国と地域で世界配信されることが決定している。

公式YouTubeでのライブ直前見どころ座談会はこちらから

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