使用済み核燃料「全て搬出」 青森県の宮下知事が明言 むつ市の「中間貯蔵施設」で有識者が質疑

有識者や専門家などで構成される原子力政策懇話会が開かれ、中間貯蔵施設の安全協定書案について18人の委員から質疑が交わされました。

使用済み核燃料を、最長50年の貯蔵期間終了までに施設から搬出するものとする協定書案の記載に、「全て」搬出と追記したらどうかという意見には。

【宮下知事】
「そこの記述が全てと書いているか書いていないかに関わらず、全量搬出されることは明確にこの場でも明言させていただきます」

他にも、使用済み核燃料を保管するキャスクの安全性についての質問や、有事の際の事業者の責任体制を明確にすべきといった意見が出ました。

【原子力政策懇話会 坂本禎智座長】
「これまでと別の視点があったと思うのですけれども、それを事業者とか県とかいろいろな所で反映させて、県民の地域住民の安心・安全につながるような活動を全うしていただければと」

青森県は7月2日から5日にかけて、むつ市や青森市など6つの市で県民説明会を開き、知事が協定締結の最終判断を示します。

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