ロシア大の函館分校、来春閉校も ウクライナ侵攻で志願減り資金難

 ロシアの大学の日本唯一の分校で、専修学校のロシア極東連邦総合大函館校(北海道函館市)が、資金難のため本年度で閉校する可能性があることが17日、同校への取材で分かった。ウクライナ侵攻によるロシアへの感情悪化や少子化で入学希望者が減り、既に2025年度以降の新入生募集停止を発表している。

 同校によると、運営費は年間約6千万円で、授業料や函館市からの補助金3千万円などで賄っている。侵攻前の21年度は入学者が10人だったが、今年4月は3人に減少。来年度以降、運営費が2千万円ほど不足するという。運営する学校法人の渡辺善行理事長は「補助拡充が難しいとなれば閉校せざるを得ない」と語った。

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