ウクライナ政府職員 地雷除去機の操作法学ぶ 南ア市の企業で研修始まる 山梨県

ロシアのウクライナ侵攻から間もなく2年半、現地では数多くの地雷が人々の生活を脅かしています。

こうした中、地雷除去機を製造する山梨県南アルプス市の企業で17日、ウクライナの政府職員を対象にした地雷除去の研修が始まりました。

ウクライナ政府職員

「みなさんの機械のおかげで私たちの作業はより安全になり、地雷に汚染された地域で早く処理できると思います」

南アルプス市の建機メーカー「日建」は約30年前から、地雷を除去する機械を世界に送り出しています。

吉岡キャスター

「きょうから地雷を処理するための研修がはじまりましたが、参加するのは今なお戦禍が続くウクライナの技術者のみなさんです」

日建は数百万個といわれる地雷が埋まるウクライナに12台の地雷除去機を送る予定で、17日から現地で実際に操作を担う爆発物処理の専門技術者5人の研修が始まりました。

研修初日はウクライナに送るものと同じ地雷除去機を使い、障害物を取り除く操作方法を学びました。

SESUサボリージャ地域本部 クツイック・イヴァンさん

「(Qウクライナの現在の状況は?)ウクライナは非常に困難で多くの空爆や地雷の爆発が起きています。特にドネツク州など東部ではたくさんの地雷が埋まっているので安全な除去作業に役立つでしょう」

日建 雨宮清 会長

「ウクライナに帰国した後いい指導者になってもらいたいし、自分たちが生きるためにも地雷を取り除いて豊かな大地を目指してもらいたい」

地雷除去の研修は21日まで行われ、18日以降は地雷の除去に必要な知識や技術を学ぶ本格的な訓練に入ります。

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