【危険】カメラが捉えた凶暴化したカラスが2人組や自転車の女性を襲う瞬間…ヒナを育てる時期には注意 東京・国分寺市

東京・国分寺市で、凶暴化したカラスが人を襲う危険な瞬間をカメラがとらえていた。
専門家は、5〜6月はカラスの子育ての時期のため、外敵と見なした人を襲うという。

凶暴化したカラスが歩道の2人組や女性を…

10日、国分寺市のなだらかな下り坂をゆっくりと走行している車のドライブレコーダー映像。

突然歩道を歩いていた2人組が道路にしゃがみ込む。
その頭上にいたのは、1羽のカラス。
カラスが2人組に襲いかかったのだ。

カラスによる被害はさらに続いた。自転車に乗っていた女性がカラスの方をちらっと見て走り去っていった。

しかしカラスは、女性の後ろから猛スピードで接近し、帽子のあたりを突くと飛び去っていったのだ。

リア(後ろの)カメラには、襲われた女性が自転車を止めて、何が起きたのかあたりを見回している様子が映っていた。

映像が撮影されたのは、東京・JR国分寺駅から約650メートルの場所。
近くには大きな公園や小学校があり、小さな子どももよく通る道路だという。

撮影した女性は「人を襲う瞬間を目撃してびっくりしました。中学生や女性を連続で襲っていて、執念深く怖いので、 出かけるときは傘を差して対策しています」と当時の様子を振り返る。

カラスが人を襲ったという現場を取材すると、人そして車通りが多い印象で、すぐ近くには大きな木があり、そこにはカラスがいた。

近隣の住民は、「(孫が)朝、学校行くのにそこを歩いてて、やっぱりカラスが急に来て、首を『ドン』とやられたそうです。怖がってましたよね。1週間ぐらいはパパに車で送ってもらってました」、「上からカラスに頭をつかまれて、急に下りてきて、それでなんか爪立てられて、上に持っていこうとされたっていう。タイヤかなんかが空から降ってきたのかなと思って。ゴーンと来て、全然カラスだと思わなくて、すごくびっくりしました」と、カラスによる被害について話していた。

カラスはなぜ凶暴化?対策は?

カラスがなぜ凶暴化したのか。
専門家はカラスに襲われる被害が今の時期に増えるという。

東京大学・樋口広芳名誉教授:
5月から6月にかけては、カラスの子育ての時期なんですね。巣やヒナのそばを人が通ると、カラスの親は人をその外敵と見なすんですね。で、ヒナを守ろうとして、人を威嚇したり襲ってきたりすると。

凶暴化したカラスに襲われないためには、どうすればいいのか。

東京大学・樋口広芳名誉教授:
カラスに向かって物を投げたりとかですね、石を投げるとかですねしてはいけないんですね。カラスに対して外敵に相当するような行動をとらないということですね。カラスは背後から飛んできて頭を蹴っていくというようなことをするんですけれども、帽子をかぶる、あるいは傘を差すというようなことが対処法になるんですね。

またカラスによる攻撃が頻繁に続くようであれば、行政に対応してもらうことも考えるべきだと指摘している。
(「イット!」6月17日放送より)

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