梅雨入り前なのに夏日… 暑さにカラダを慣らして熱中症予防を “暑熱順化”は入浴でもOK 静岡

2024年は平年に比べ梅雨入りが遅れている一方で、このところ厳しい暑さの日が続いています。高温多雨の梅雨と猛暑の夏が来る前に身体に必要な事前の対策を考えます。

梅雨入り前に厳しい暑さ

6月17日も静岡県内は御前崎や稲取で2024年の最高気温を記録するなど暑い1日となりました。

光田有志アナウンサー:
静岡市葵区の温度計では28℃を指しており夏日となっています。空の様子を見てみますと日は差しておらず、ジメジメとした空気が流れています

6月17日の静岡県内は強い日差しはありませんでしたが、南から暖かく湿った空気が流れ込み気温が上がりました。

最高気温は稲取で29.4℃を観測し2024年一番の暑さとなり、川根本町で28.9℃、静岡でも28.4℃となるなどすべての観測地点で夏日となっています。

すでに熱中症や暑さ対策をしているという人も多くみられました。

男性:
(こまめに)水分を取るのはもちろん、スポーツドリンクは飲むようにします

女性:
子どもたちにネックバンドやヘルメットの中に保冷剤を入れる商品を購入しました

酷暑での活動を想定 暑さに慣れる訓練

こうした中、これからの暑い夏に向けて消防隊員たちがこの時期に行うのが暑さに慣れるための「暑熱順化訓練」です。

消防服にボンベを担ぐとその重さは20kg!

酷暑の中での消防活動を想定し、重い資機材を運んでいきます。

入社1年目、光田アナウンサーも体験させてもらいましたが…

光田有志アナウンサー:
めちゃくちゃ重たいです。はぁはぁ…苦しいです

隊員たちは実際に人を背負ったりハシゴをもって走ったり、1カ月ほど前から訓練に励んでいるといいます。

駿河消防署・栗田正秀 消防司令長:
日々訓練を重ねて、いざという時に対処できるような体力を作っていきたい

消防隊員たちは夏の災害現場でも迅速な救助活動ができるよう、引き続き暑さに対応できる体づくりに励んでいくということです。

“暑熱順化”で熱中症予防

この訓練は夏の暑い過酷な環境で救助活動を行う消防隊員が行っているものですが、私たちも夏に向けてカラダを暑さに慣らしておくことは重要なことです。

この暑さにカラダを慣らすという「暑熱順化」ができていないと熱中症になりやすいそうです。

「暑熱順化」ができていれば、熱を放散しやすく体温が上昇しにくくなるため熱中症に
なりにくいそうです。

それでは、暑熱順化のためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか?整理しました。

個人差はありますが目安としてはウォーキングの場合1回30分、ジョギングの場合は1回15分を目安で頻度は週5日程度です。

サイクリングの場合は1回30分を週3回、室内ではストレッチや筋トレで汗をかくことができます。

また、入浴は2日に1回でも汗をかくようにすればOKだそうですので、運動はハードル高いと言う方もこれなら出来るのではないでしょうか。

-ゲストのお2人は暑さ対策はいかがですか?

元フジテレビアナウンサー・笠井信輔さん:
汗をかくことが大事なので入浴も汗をかくように入らないとダメで、楽ということではないですよ。私は週1~2回ジムで汗をかいているので暑熱順化できていると思います

バレーボール元日本代表・大山加奈さん:
今は暑さ対策なかなかできていないですが、入浴はしっかりできていると思います。暑熱順化だけでなく適度な運動は健康のために大事ですね

熱中症に注意すべきタイミング

暑熱順化ができていない時期は特に熱中症に注意が必要だそうです。具体的には梅雨の晴れ間や梅雨明けの時期です。

この時期は、梅雨で雨が降り気温が下がるので暑熱順化をしても元に戻ってしまうそうです。

梅雨明け後は晴れて気温が高くなる日が続くため、熱中症患者が急増する傾向となるそうですので要注意です。

夏の暑さを前に必要な対策「暑熱順化」についてお伝えしました。

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