「同じ境遇にいたので...」岡崎慎司が苦しかった代表落選後に支えになった存在は?「彼と話をすることで自分もすごく救われた」

元日本代表FWの岡崎慎司は6月17日、東京都内で行なわれた引退会見に登壇した。

2023-24シーズン限りで20年間のプロ生活にピリオドを打った岡崎。日本代表としても3度ワールドカップに出場し、歴代3位の50得点をマークしているレジェンドは、これまでのキャリアで苦しかった時期を回想した。

「苦しかったのは、やっぱり日本代表を外れて最後の4年間ですね。改めて日本代表でプレーすることのやりがいを感じて、やっぱりあそこで活躍してワールドカップに出たいという思いでやっていた。当時、スペイン2部に行って、ここからのし上がっていこうと思っていたところでした」

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岡崎は2019年6月のコパ・アメリカで招集されて以降、日本代表からは遠ざかった。再びW杯に出場する目標を持ちながら、なかなか代表入りを果たせず、もどかしい時間を過ごすなかで、支えとなったのは香川真司の存在だったと明かす。

「香川真司も同じ境遇にいたので、彼と話をすることで、自分もすごく救われた部分がある。正直に言うと、それまで真司とはそういう話をあんまり深くはしたことがなかったんですけど、同じ境遇になって、ここからはワールドカップを目ざそうという話をしてから、やっぱり助けられたし、向こうも刺激にはなったと思う」

38歳のストライカーは「その存在があったから最後、自分のキャリアの4、5年、代表に入れてない時期を頑張れたのかなと思います」と振り返った。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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