蓮舫氏 街頭演説に共産党の影なしで“不協和音”報道も…聴衆2000人の町田では「神奈川県民も多い」の珍現象

支援を得る共産党と蓮舫氏の間で不協和音が生じているのではと勘繰る声も

「私が生まれ育った東京、私が双子を育てた東京、この東京から変えていかなくては、政治の信頼がどんどん失墜していく」

6月16日、東京都知事選挙(6月20日告示・7月7日投開票)に立候補を表明している蓮舫参院議員がJR町田駅前で声を張り上げ街頭演説をおこなった。

「枝野幸男衆院議員、小川淳也衆院議員らが『立憲民主党』の文字が消された街宣車に同乗して応援をしました。蓮舫氏が無所属での立候補を宣言し、立憲民主党の泉健太代表も『支持、推薦はしません』としていますから、枝野氏たちは『勝手連』での活動です。

そうしたなかで、いち早く蓮舫氏の支援を打ち出した日本共産党が『今、こころをひとつに 日本共産党も蓮舫さんを全力で応援します』と大書されたチラシを配布して以来、表立った活動を見せていません。田村智子委員長、小池晃書記局長などの幹部が6月16日に投開票された沖縄県議選にかかりっきりだったこともありますが、永田町では『蓮舫氏と共産党の間で不協和音が生まれたのではないか』と勘繰られています」(政治記者)

永田町関係者も「共産党の前のめり感に蓮舫さんは少し引いたようです」と語り、こう続ける。

「蓮舫さんも共産党のチラシにはかなり驚いたそうです。あまり共産党色が出てしまうと、 無党派層の票が逃げていってしまうのではないかと危惧しています。

こうしたことから『他の野党ともギクシャクしているのではないか』と報道されると、立憲民主党の大串ひろし衆院議員は6月15日に自身のXですかさず、『蓮舫陣営に不協和音はない。こんな記事が出るほど小池陣営は焦っている』としていました。『分断疑惑報道』に、かなり神経質になっているようです」

そのなかでの今回の街頭演説。蓮舫氏サイドは集まった聴衆を2000人と発表したが、もっと多い印象すらある。やはり蓮舫氏の注目度は高いようだ。

「しかし、町田の地元住民は『神奈川県民もかなり多いんじゃないか』と語り合っていました。『町田駅南』の交差点は神奈川県相模原市にあって、町田市内を走る路線バスは『神奈川中央交通』。町田は東京都と神奈川県が入り組んでいるからです。神奈川県の方が越境して演説を聴きにきていたようです。だからどれだけ都知事選の有権者がいたのかは未知数です」

と町田市民は苦笑する。

それにしてもの聴衆人数である。6月18日には小池氏、蓮舫氏の公約が出揃うものと思われる。全候補者が政策を競う熱戦を期待したい。

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