熊本市役所新庁舎『NTT桜町』で最終調整 大西市長「有力な候補地」

熊本市が建て替えの方針を示している市役所本庁舎について、市は本庁舎の建設候補地として、NTT桜町とすることで最終調整していることが関係者への取材で明らかになりました。

報道陣の取材に対し大西市長は、明言は避けたもののNTT桜町について「有力な候補地」と述べ来週の特別委員会に自ら出席して説明するとしています。

熊本市が示している本庁舎の候補地は手取本町の現庁舎敷地、城東エリア、NTT桜町、白川公園の4カ所。

それに本庁舎と同一の建物としない場合の中央区役所の候補地として花畑町別館跡地とみずほ銀行を示しています。

市はこのうち、本庁舎の建設候補地として現在、『NTT桜町』で最終調整していることが関係者への取材で明らかになりました。

17日、取材に応じた大西市長は市としての候補地を桜町とすることについて明言は避けたものの、次のように述べました。

【大西 一史 熊本市長】
「一部報道で桜町のNTT支店の跡地で調整していると報道されているが、最終の調整に入っているので詳細については24日までお待ちいただければ。(NTT桜町は)仮に移転する場合の有力な候補地であることは間違いない」

大西市長はこのように述べ、6月24日に開かれる市議会の庁舎特別委員会に自ら出席して考えを説明する方針です。

関係者によりますと、NTT桜町は「バスターミナルに隣接していて交通の利便性が高いこと」、「空きビルのため早期の着工が可能なこと」「仮設庁舎が不要で費用が抑えられること」などのメリットがあることから選定されたということです。

【大西市長】
「今まで候補地として挙げていた4カ所についてのそれぞれの考え方、評価検討した結果について示してその上で私たちの考え方としては本庁舎の場所として、こういう形で絞るのがふさわしいという考え方を示したい」

特別委員会では、土地の概算の取得費用や工期などについても示されるとみられています。

熊本市は9月議会に設計関連予算を上程。議決をもって正式に建設地が決まることになります。

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