長引く物価高「あなたの対策は」街頭インタビュー

食品や電気料金などの相次ぐ値上げで「日々の暮らしが厳しい」と感じている人は多いのではないでしょうか。長引く物価高に対しどのように向き合っているのか、富山県内で聞きました。

30代主婦「ほんとに何でも値上げしていて、大変ですね」

30代の父と2歳娘「今育児休暇中なので、収入が減っている中で物価高になると、ちょっと残念な気持ちになりますね」

物価高について街で聞くと、返ってきたのは「生活が苦しい」という悲痛な声。

民間の調査会社、帝国データバンクによりますと、主要食品メーカーの614品目が6月から値上げとなりました。さらに、10月までに食品8200品目あまりが値上げされる予定です。

県内の小売店にも物価高の影響が。

武道キャスター「ここ数年、価格高騰が続いている食用油。パスタに欠かせないオリーブ油も値段が上がっています」

オリーブ油は、産地ヨーロッパの天候不順の影響で、値上げ幅が大きくなっています。

質問:高くなったと実感しますか?女性客「します。これが限界かも」

生鮮食品も、国内の天候不順で高値が続いています。

質問:1円でも安いものは気になります?女性客「なる、なりますよ。だって1円で走って回るから、あっちこっち1円でね」

長引く物価高の中、店側は価格を抑えるのに苦労しているといいます。

シマヤ立山店 山下恭平副店長「しばらくずっと(物価高が)続いておりますので、お客様の方も物価高疲れなどがあるのかなと思っています。仕入れ方法を工夫したり、販売方法ですね、小分けサイズですとか、買い求めやすい形・価格で売れるように努力はしております」

食品だけでなく家庭向け電気料金も、政府の補助金が終了したことで、6月使用で7月請求の分から値上げされます。北陸電力管内では、標準的な家庭で5月使用分に比べて402円高くなり、7758円となります。

政府は6月から1人あたり計4万円の定額減税を始めましたが、街では、それ以上に物価が上がっているため、効果は薄いのではないかという声も聞かれました。

60代保険関係「(給料は)周りはどんどん上がっているような感じなんだけど、うちの会社はちょっと遅いね」

30代自営業「自営なんで、いろいろ材料費は上がっているところがある。スタッフの給料もすぐ、ポンと上げれるかというと、そんな変わんないよねっていうところがありますよね」

終わりの見えない物価高。乗り切るための対策を聞きました。

30代介護職「お風呂とか、毎日張らないようにしたりしています。シャワーで済ませたりとか」

30代の父と2歳娘「ラーメンだね、ラーメン。ちょっと外食は減らしてといったところで節約してます」

40代夫婦 10歳、7歳、4歳、0歳の4人の子どもがいる家族「(長男は)今年の5月に生まれたばっかり」「ありがたいことに洋服とかは割といただけたりするので、そういうところでお金が抑えられたり」質問:兄弟で、お姉ちゃんからおさがりとか「いま男の子が生まれたから話が変わってくるなあという…」

ライフプランの設計を行う専門家は、収入と支出を冷静に見極めることが大切と話します。

政橋奈保美さん「肌感覚で上がった上がったと焦るんじゃなくて、数字をきちんと見ていくといいかなと。思いつくまま買い物したりとかじゃなくて、このことについてはいくら、たとえばひと月とか1年とか、5年10年でもいいが、ちゃんと予算を考える」

ファイナンシャル・プランナーの政橋奈保美さんは、子どもの進学や車の購入など、自身や家族の出来事と、それにかかる費用を洗い出すことを勧めます。

政橋奈保美さん「イベントを把握する、予算とイベントがしっかりリンクして認識できていれば(出費の)準備もゆとりをもってできるかなと思います」

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