「女性が住みたい街」1位大宮の魅力は“コンパクト東京シティー” 巨大なターミナル駅そばに住宅街 「憧れの街」1位横浜との差とは…

女性向けの「賃貸検索サイト」で、女性が「憧れる街」と「住みたい街」のランキングが発表された。「憧れる街」の1位は横浜、「住みたい街」の1位は大宮だった。
理想と現実の間には一体何があるのか、リアルな「その差」を見ていく。

「憧れておしゃれだっていう印象」“憧れの街”1位横浜

まずは「理想」=「憧れの街」について見ていく。

首都圏に住む18歳~39歳の未婚女性が対象で、1位は横浜だった。さらに吉祥寺や中目黒、みなとみらいなど、オシャレなイメージの街が並んだ。

横浜について街の人は「横浜はやっぱり憧れます!中華街や観光できる所がいっぱいある」「みなとみらいとか!夜景が観覧車とかあってめっちゃ良いイメージがあるので、住めたらいいな」と話す。

また、上位に入った鎌倉や中目黒についても「鎌倉もすてきだなと思う。利便性はないから(将来)夫婦で、年取ってから住みたい」「中目黒、響きが!『中目黒に住んでるんだよね!』って言いたい」「オシャレだなって!“良い女”感が出る」といった声がきかれた。

「憧れられる街」とは、どんなところがポイントなのか?調査を行った会社に話を聞いた。

株式会社CHINTAI 広報室・ 高橋真室長:
飲み屋さんがすてきだとか、いいレストランがあるといった“憧れておしゃれだ”っていう印象からきていると思います。

「コンパクト東京シティー」“住みたい街”1位大宮

続いては、もう一方の「現実」=「住みたい街」について見ていく。
まず「住みたい街」は、どうやって調査するのだろうか?

株式会社CHINTAI 広報室・ 高橋真室長:
「住みたい街」というのは、実際に検索して不動産会社に問い合わせをした街になります。

首都圏エリアの「住みたい街」は、女性から問い合わせが多かったケースだ。

高円寺や池袋などトップ10の常連に加えて船橋など、2023年から一気にジャンプアップした街もあった。そして栄光の1位に輝いたのは、埼玉の大宮だった。

“住みたい街”に選ばれたついて街について聞くと「(池袋は)いっぱい路線が通ってるのと買い物も困らない」「職場が新宿なんですけど、中野は(職場から)近いから住みたい」「(北千住は)常磐線で色々な場所へ行けるし、意外と安い。東京だけど」などと話した。

2つのランキングの家賃相場を比較すると「住みたい街」の平均は7.6万円。これに対し「憧れの街」は中目黒や新宿など10万円以上の街が目立ち、平均は8.7万円だった。

1万円以上の差があるが、果たしてどれくらい“お得”なのだろうか?
「憧れの街」1位の横浜とほぼ同じ条件の物件を見せてもらうと

株式会社スマイエ大宮店・塩﨑泰希店長:
二つの物件、部屋の広さはどちらも同じぐらいで、築年数が大宮駅の方が新しい(築浅)物件。家賃は(大宮駅は)6万1000円で(横浜駅だと)7万9000円。今までの家賃よりも安く、かつ駅は発展している大宮駅を選ぶ。

株式会社CHINTAI 広報室・ 高橋真室長は「住みたい街」1位の大宮について、「再開発がされて商業施設が続々とオープンしている。(駅から)10分圏内の“コンパクト東京シティー”という感じ」と話した。

ではどこまでコンパクトなのか、株式会社スマイエ大宮店・塩﨑泰希店長に案内してもらった。

株式会社スマイエ大宮店・塩﨑泰希店長:
戸建てが建っている場所になっています。すぐそこが駅なので(徒歩)4~5分のエリアです。

新幹線も止まる巨大なターミナル駅でありながら、すぐそばには住宅街が立ち並ぶ。

街の人に「大宮は今でも住みたい街か」と聞くと「都内に出なくても(大宮で)あらかたいろんなことができる」「家賃の部分とこれから就職するが、大宮はすごく魅力的な街」といった声が聞かれた。

「憧れの街」と「住みたい街」。
それぞれの特色があるからこそ、ランキングが注目され続けるのかもしれない。
(「イット!」6月17日放送より)

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