森崎ウィンが快挙 初監督作品でアジア最大級短編映画祭の最優秀賞受賞 アカデミー賞への推薦が確約

 グランプリに輝き喜ぶ森崎ウィン監督(撮影・佐々木彰尚)

 俳優の森崎ウィンが17日、都内で行われたアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2024」のアワードセレモニーに出席。自身が初めて監督を務めた短編ミュージカル映画「せん」で、最優秀賞の「ジョージ・ルーカスアワード」を獲得した。

 映画祭26年の歴史の中で、俳優兼監督の受賞は初。受賞が決まった瞬間、森崎“監督”は目に涙を浮かべ、主演を務めた女優・中尾ミエと熱い抱擁を交わした。

 森崎は「こんなに足が震えてるのは初めて」と驚きが隠せない様子。過去にはハリウッドの巨匠・スティーブン・スピルバーグ監督の映画「レディ・プレイヤー1」に出演し、今回は同じく巨匠であるジョージ・ルーカスの名が冠せられた賞を受賞したことで「『レディ・プレイヤー1』と『スター・ウォーズ』を制覇したということでよろしいでしょうか?」と冗談交じりに大喜びした。

 中尾は「この世界60年くらいいるんですけど、人間てなんでも限界超えると笑っちゃうんですよね」とうれしさで笑いが止まらない様子。「笑って涙が出てきちゃった。私の人生で最大の喜びです」といい「私なんかに声をかけてくれた監督に感謝します。もうちょっと長生きしようかなと思いました」と万感の思いを言葉にした。

 また森崎は、ライブアクション部門「ジャパン」の優秀賞も受賞。これにより翌年のアカデミー賞へ推薦されることが確約された。

 授賞式には審査員を務めた藤岡弘、、永作博美も出席。またレッドカーペットにはゲストとして叶美香なども出席した。

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