マリーゴールドのイヨ・スカイに続きWWEからAJスタイルズがノア参戦「ジャパニーズレジェンドの丸藤と闘う!」

プロレスリング・ノアはビッグマッチ『ABEMA presents GRAND SHIP 2024 in YOKOHAMA』6.16神奈川・横浜BUNTAI大会を開催した。

ノアでは12日に今大会で「WWEのある選手から重大な発表がある」と予告し、注目を集めていたが、第2試合終了後、場内のスクリーンにWWEのロゴが映されると、その後に現われたのは先日PLE『クラッシュ・アット・ザ・キャッスル』で統一王者コーディ・ローデスに敗れたばかりのAJスタイルズ。場内が騒つく中、AJは「“フェノミナール”AJスタイルズだ。発表させてくれ。7月13日のノア日本武道館大会で、ジャパニーズレジェンドの丸藤と闘う。丸藤、お前にどれだけ才能があるのかはわかっている。長らく活躍してきた時間がすべてを物語っている。でも俺は負けるために日本に行くわけじゃない。7月13日、最高の試合をしよう」とメッセージを贈った。AJの来日は2019年6月のWWE東京公演以来、約5年ぶりとなる。

先月の16日にはノアの運営会社である株式会社サイバーファイトの岡本保朗新社長が「WWEとノアとの関係強化を進めていきたいと思っております。現状ABEMAでWWEさんの無料PPVの配信をさせていただいております関係で、ABEMAのチームがビッグマッチの際に現地に行ってるんですけど、そこを通じてお話のほうをさせていただいております。現時点では正式に発表することがないんですけれども、近いうちにファンの方に喜んでいただけるような、発表ができるように頑張っていきたい」と話しており、日本武道館大会もPPVで生中継をするABEMAを介して交渉を続けていたようだ。

TNA時代から日本へは頻繁に来日していたAJだが、2014年から新日本プロレスと契約し、バレットクラブのリーダーとしてIWGPヘビー級戦線をオカダ・カズチカや棚橋弘至らと繰り広げたことにより、日本での知名度と人気を誇る選手に飛躍。2016年に中邑真輔、カール・アンダーソン、ドグ(ルーク)・ギャローズと同じタイミングで新日本を離脱してWWEに移籍。WWEでは現在でもトップ戦線に絡むスーパースターとして世界的なレスラーとなっている。

7月13日はノアの日本武道館大会とほぼ同時刻に、女子プロレス新団体マリーゴールドが東京・両国国技館大会を開催するが、WWEはマリーゴールドにも日本人スーパースターのイヨ・スカイを派遣すると発表しており、WWEが同日に日本の2団体に選手を派遣するのは史上初のこと。WWEは7月25日に大阪公演(エディオンアリーナ大阪第1競技場)、26日から東京公演2連戦(両国国技館)を控えているだけに、5年ぶりとなる日本公演のプロモーションを兼ねているのだろう。ただAJもイヨ(対戦相手は林下詩美)もWWEでの闘いとはひと味違うジャパニーズスタイルで7.13決戦に臨むことが予想されるだけに、どちらの試合も大いに注目だ。

文⚫︎どら増田

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