熱中症対策シェルターに56カ所 岡山市、公民館や施設ロビー指定

岡山市役所

 岡山市は17日、市民が熱中症対策に活用できる「指定暑熱避難施設」(クーリングシェルター)について、5月末時点で市内56カ所を指定したと明らかにした。災害級の熱波に備え、国が4月から運用をスタートさせた「熱中症特別警戒アラート」が発表された際に利用できる。

 6月定例市議会一般質問で、クーリングシェルターの指定状況を問われた見平孝行環境局長が箇所数を説明。アラート発表時の対応に触れ「市の公式LINE(ライン)やウェブサイトで情報を配信し、熱中症への注意を呼びかける」とした。

 市ゼロカーボン推進課によると、56カ所のうち市有施設が55カ所で、各地の公民館やふれあいセンターなど。岡山県有施設が県南部健康づくりセンター(同市北区平田)の1カ所となっている。いずれもロビーや共用スペースの椅子で開館時間内に休憩できる。

 商業施設や薬局など民間施設についても4月下旬から市ホームページで参加を募っているが、今のところゼロのため、引き続き募集していくという。

 特別警戒アラートは改正気候変動適応法の施行(4月)に基づく対応。前日午後2時ごろに発表され、健康に重大な被害が生じる恐れがあるとして最大限の予防行動を促す。

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