今後の雨の降り方は? 気象予報士が解説 九州南部 線状降水帯発生のおそれ

鹿児島県本土と種子島・屋久島地方では6月18日午前中にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる可能性があります。今後の雨の降り方など、中俣気象予報士の解説です。

中俣美咲気象予報士

県内は大気の状態が非常に不安定になっていて、これから雨のピークを迎える予想です。
レーダーが画面を見てみると・・・

今は、薩摩・大隅の一部に活発な雨雲がかかっています。
すでに屋久島は200ミリ近い雨が降っていて、大雨警報と土砂災害警戒情報が発表されています。

このあと午前1時からの雨雲の予想です。

黄色やオレンジ色、発達した部分が朝にかけて県本土、種子・屋久を通過していくでしょう。奄美地方も、昼前にかけて雨脚が強まりそうです。

非常に激しい雨が一気に集中して降り、薩摩・大隅、種子・屋久では線状降水帯発生が発生するおそれがあります。

予想される雨の量です。

1時間雨量は、薩摩・大隅、種子・屋久で最大70ミリ、24時間雨量は、薩摩・大隅の多いところで150ミリ、種子・屋久で180ミリの予想です。土砂災害に厳重に警戒してください。

この雨で、鹿児島市や屋久島町など10の自治体で、高齢者など避難に時間を要する人に早めの避難を呼びかける「高齢者等避難」が出されています。土砂災害などに十分警戒し、今のうちに非常用バッグの準備、避難所の確認などをしてください。

また、JR九州と肥薩おれんじ鉄道では、天候によっては列車の遅れや運転見合わせの場合もあるとして、運行情報に注意するよう呼びかけています。

© 鹿児島テレビ放送